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本当は下げれる! ブリスターパック作業での人件費。

現在主流とされている〝一度にたくさんセットして〟という方法は、
一度にたくさん取れるので一見すると効率が良いように見えます。

でも、仮に一度に10個セットして作業したとしても、10個とも均等にパックが
できるかというとそうでもなく、実際のところは2割ほどがボツになります。

なぜかと言えば、機械的な構成上、ヒートプレートに温度のムラがでやすいとか、
ヒートプレートと木型との間で接触面のバランスによる圧力差が生じやすいため
シール不良が起きやすいという潜在的に致命的なリスクを抱えているためです。

その温度ムラを低減させるために過度なシール時間を取らざるを得ないとか、
接触面の圧力差をカバーするために数十トンという圧力をかけざるを得ないとかというのも
あるのですけどね。

突き詰めて考えると、それほど効率がいい方法とは言えません。

ただ単純に、一度にたくさんできるから効率がよい! という、実に短絡的な捉え方が
まかり通っているというわけです。

人員の問題に関しても、作業の本質をみられない(知らない)場合がほとんどです。

ブリスター包装作業を考える場合、直接、機械を操作する人だけを〝作業者〟として
見てしまうキライがあるようです。でも、これは間違った認識です。

ブリスター包装の作業は、資材を投入して箱詰めするまでが一連の工程です。
型にセットする作業、出来上がった製品取出し、箱詰めする作業。
これらの作業にかかっている人全てが、必要な人員ということになります。

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Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 先代よりブリスター包装機と関わり約40年余り。『人海的な手作業』が主流のこの包装業態に風穴をあけるべく、もっとブリスター包装機械のことを知ってもらいたくてこのサイトを立ち上げました。包装作業は毎日のことなので、なるべく、その負荷を減らせるようできればと思ってます。 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。 あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^)