最近、すごく思うんです。 _何を思うか? って、〝環境配慮〟についてのことです。
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
さて…。
環境に配慮してます! … とはいうものの。
展示会などにいって、すごく感じることがあります。 それは、『環境に配慮しました!』とかという文言。 あと、テレビのCMなんかでも、その手のコピーを掲げて、よくやってますよね?

何も考えずに『平目』で見て分には、「あ~、そうなんだ。 環境にいいことやってるのね。」なんて風に思うんでしょうけど、冷静に、ちょっと突っ込んで考えてみれば、そうでもないことがアリアリとわかります。
概ねは、皆がやってるから~ と言う感じで流されている場合がほとんどではないかなと。 で、考えがあってやっていたとしても、考え方が浅いというか、「商売柄」のところでしかないのかなと。
なんでそう思うか? というと、例えば、脱プラに関してがそれです。
本来の道から言えば、「きちんとリサイクルすること」が環境に対する筋道だと思えるのです。 それが、紙への移行という道に「逸れた」。
普通に、いわゆる〝紙〟で置き換えれるものであれば特に問題はないと思うんですけど、目を凝らしてみてるとそうでもないんです。
紙って、濡れものには使えないから、濡れるものに対しては「プラスチック」でコーティングするんですよね。 ということは、バージンな紙じゃないわけで…。 それに、最近はやりつつある、「紙ブリスター」なんていうのも、窓抜きに〝透明フィルム〟を貼りつけてあったりするのだけど、平気で、〝紙製〟って書いてある。
そもそも、ブリスターという意味には〝水ぶくれ〟という意味があって、ブリスター包装でいうところのブリスターとは、ドーム型のブリスター容器が〝水ぶくれ〟に見えたということに起因している。 ということを考えると、紙ブリスターというのは、些かナンセンスな言い回しなのだと思えるんですよね。 苦笑
一番怖いと思うのが、そのコーティングの材料です。 概ね、「フッ素化合物」由来のものが塗布、あるいは、ラミネートされている。 これって、いわゆる、〝PFAS〟といわれているもので、身体に入りこむとでていかないのです。 で、体内のホルモンだとか、内分泌系に作用して、身体に悪さを及ぼす一因となってしまう…
環境に良いどころか、身体にも悪いというね。
環境配慮を考えるなら…。
ブリスター包装での一説には、台紙とブリスター(プラ容器)がきれいに剥がれないので分別が容易ではないから環境に悪い… ってことが言われています。 でも、これってかなり前から指摘されてきたことでもあるんですよね。
だれが言い出したか… ここんところの脱プラの流れの中でそれがすごく顕著になったという感じは否めないです。 というか、ウィークポイントを恣意的に浮きぼらせたと言う感じでしょうか。
でも、ブリスター包装でも環境に対応できないわけではありません。 ブリスター包装で環境問題に対応する場合、2つの方法があります。
ひとつは、台紙を2重化してブリスターと台紙の分離性能を高めた方法で対応することです。 そして、もう一つが、台紙(紙材)に替わって、樹脂フィルムなどのカバー材料を使用することです。

紙製の台紙ではなく樹脂のカバー材を使えば分離そのものが要らなくなるので、環境を考えると幾分マシになるかと…。 まぁ、脱プラ・減プラからは、ちょっと離れるんですけどね。w
それにしても、ホントはプラを使っているにもかかわらず〝紙ブリスター〟として称したものを使うより、2重化とか、樹脂フィルムのカバー材で対応することの方が誠実だと思うんですけど、皆さんはどう思われますか?
ちょっと余談。
ちょっと余談になるのですけど、環境問題では2つの側面で捉える必要があると思うんですよね…。 それは、生産する側での捉え方と、消費者側での捉え方です。
どういうことかと言うと、まず、生産する側での捉え方について。
生産する側での場合。
捉え方というのは、要は〝それ〟を採用する側の立場として、よく見極めたのかどうか? という会社としての〝資質〟的な面についてのことです。
単純に、〝それ〟を営業しにきた担当の言い分を真に受けて、うわべだけで判断してしまっていないかどうか? あるいは、世間的にやってるから同調しよう… とかといったことなんです。
『この包材は環境にいいですよ!』という触れこみで、でも、実際には、その包材をつくるために環境に負荷がかかっているのであれば、環境にいいどころではありませんよね?
一番の例が、たぶん、太陽光発電でしょうか。 太陽光の自然エネルギーを電気に変換する。 確かに、エコ! だと思いますよね。 でも、太陽光パネルの設置で山林を切り開き、自然環境を壊してまでやる意義があるのかどうか? また、太陽光パネルって、リサイクルできないということを考えると、どうなんだろう? って思いますよね。
リサイクルしづらい材料だとするなら、エコという観点で見ればどうでしょうか? それでもエコをうたってリリースされているのだと思うのですけど、それって消費者に対して誠実ではないですよね?
結局、本当の良さとはトータルで考えるべきなんですけど、裏側のことは何も伝えない。 それが不味いと思うんです。
… そんなところです。
消費者の立場で。
メーカーが言ってるんだし、それに、ここは大手だし、これを使えば環境配慮の取り組みにつながるはず… って、果たしてそうでしょうか? 必要なのは、冷静にそのパッケージを見て見ることだと思うのです。
「紙製? って書いてあるけど、ほんとに紙だけ? ウソやろ?」 みたいな視点がいると思うんですよね。

消費者側は、ついつい、利便性とか、商品のキャッチコピーだけで判断してしまうキライがありますよね。 かくいうボクも、そんな傾向があったりしますんで。 苦笑
けど、使われている素材によっては、身体に対して知らずにダメージを与えてしまっているのも確かなことです。 こと、日常的にそれを使い続けている、もしくは、日常的に使うような物については、徐々に体内に摂りこまれてしまっているのは否めないです。
よく、『直ちに健康に対する影響はない』などと称される場合があります。 けど、考えるべきは将来だと思うんですよね。 将来とは、晩年の自分とか、自分の子どもや孫、ひ孫、夜叉孫… などというレンジでのことです。
晩年の自分で考えてみれば、ちょっと怖いですよね。
晩年になって、何かしらの体調不良がでてきて、でもそれは、老化によるものではなく、蓄積された何か… が起因だったとして… けど、その時になって何か弊害がでたとしても、恐らくは、『因果関係はありません。』で返されるという場合がほとんどというか、それで相手にしてもらえないのがほぼ全てではないでしょうか?
とするなら… きちんと見極めてみるということが必要だと思うんです。
環境問題は、切羽詰まった状態。
普通に暮らしている分には、あまり考えないことかもしれません。
最近暑いよね~ とか、北の方は雪がすごいよね~ とか、あの地域の雨はすごかったね~ とか、ここんところの台風は強いよね~ とかとか。
瞬間瞬間で感じるのでしょうけど、気象学者とかでもない限り、それが〝地球全体〟の環境と繋がっているかだなんて考えもしない… というのが大半なんじゃないでしょうか?
でも… 傾向を見てる感じ、やっぱり、昔とは環境が大きく変わってきているんだと思いますし、工業的な事業をやってる身の上からすれば、少なからず、責任があるのかなって思ったりもします。
イギリスから始まった産業革命以後、便利さを追求して、どんどん社会が変っていって、同時に、海や山は開発の名のもとにその環境が崩されて… 産業の発展による環境破壊に加えて、戦争による環境破壊も。

以前に、こんなことを聴いたことがあります。 もし、ネアンデルタール人がこの世に復活したとしたら、匂いでやられてしまうと。 そんな話をきいて、確かになぁって、妙に納得しました。
その当時にはなかった匂いが、今は蔓延してます。 でもそれは自然な匂いではなく、『作られた匂い』。 その当時と比べると空気そのものもかなり汚れているでしょうし… それを思うと、ネアンデルタール人ではなくても、奈良時代や、平安、室町や江戸時代とかの人がタイムスリップしてきても同様のことなんだと思えますよね。
死に至らなくても、呼吸器や気管支系へのダメージは速攻であらわれるのかなと。
話はそれましたが。 (^_^;)
ともあれ、地球環境が逝かれてしまうと、我々も生きてられないということは間違いないわけであるので、環境への対策はきちんとしなければならない… って思います。 なのだけど… 利益が… とか、コストが… とか、目の前の経済活動に目や意識がいきがちでっていうのも否めないですよね。苦笑
でも、少なくとも、子どもらの世代が安心安全に暮らせるように、その道筋を創っていくのが今の大人の役目なんだと思います。
時短設計®な視点で、規模に応じて、設計してます。
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