特徴。
陸上競技のトラックフィールドのような楕円(トラック)型の軌道を採用したターンテーブルの操作性、機能性とコンベアタイプの生産性を兼ね備えたブリスター包装機です。
ターンテーブル型では、軌道が円形になるため各種供給ユニットや人の配置に制約がでやすいという問題があります。 ターンテーブルの円盤の中心を基準にして放射線状な構成になってしまうという点が、機械上の作業レイアウトを考える上で、少々足かせな部分でもあったのです。
また、ターンテーブルタイプで大きな製品を扱う場合、テーブルの直径サイズが不用意に大きくなってしまうため、取回しが難しくなるきらいがあるのです。 加えて、ターンテーブルの場合には、扱う型枚数への制約があります。
構成上、8分割で納まる場合にはOKなのですが、機械上で〝あれこれ〟の処理を考えると、ユニットの追加ができないという問題が発生します。
また、コンベアタイプでは直線的に型を増やすことができるものの、機械構造上、型枚数が必要以上に多くなってしまうという問題があります。
良いとこどりの機械!
そこで、双方のメリットを抽出したのがトラック型というわけです。
平面搬送の構造であるため、必要最低限の型枚数で効率的な生産が可能です。 また、直線部分の軌道が確保できるため、供給機などのオプションユニットや人の配置が行いやすいというのが最大の特徴になります。 マスプロダクション(大量生産)でも、多品種小ロットでも、柔軟に対応することができます。
オプションの追加で、快適な作業環境へ!
産業用インクジェットプリンタなどによるロット番号などの印字への対応、また、画像検査用カメラやバーコードリーダ等を用いた商品や台紙の表裏判別や品種確認などの検査作業を組み合わせることもできます(※ 併設できない場合もございます。)。
臨機応変にユニークな構成ができるため、一連の作業を1台で効率よく行うことができます。
トラック型での作業風景。
直線軌道が確保できるため、スタッフが横に並んで作業することができます。 ターンテーブルでも2名作業が可能ですが、トラック型の方が窮屈さは感じないです。 多数個による処理はもちろんのこと、本体製品の他に付属品などを扱う場合に最適です。
製作事例。
トラック型での事例です。 下熱方式はもちろんのこと、木型を使用した〝上熱方式〟にも対応できます。
歯ブラシ向けのブリスター包装機。
平版型のブリスター包装機を用いた従来方式で〝14人(最低でも11名は必要)で行っていた作業を、わずか5名で可能にした〟装置です。 もっとも、工程を見直した結果、5人でもできるようになったというわけであって、そのまま5名になったというわけではありません。
それでも、従来方式よりもロスが少ない作業が実現でき、生産能力も格段にあがったので、たいへん喜ばれました。 歯ブラシの場合、アソート(色の組合せ)があるとのことで、その作業にも容易に対応できました。

装置概要
処理能力 : 15~20ショット/分 ※ワークサイズ等に依存します。 シール方式は下熱方式にて。
モールド数: 12(6個取り:歯ブラシ)
駆動方式 : サーボ駆動
オプション: トレー供給機、台紙供給機、反転機能付き取り出しユニット(何れも6連対応)、産業用インクジェットプリンター
※ご使用に際してはエアー源が必要となります
※エリアスイッチ等、安全対策は標準装備です
≪主な対象商品≫
画像の場合は、歯ブラシ。その他、文具、日用品、医薬部外品、工具、化粧品、雑貨、食品関連にも対応可能。
動作を動画で。
接着剤向けのブリスター包装機。
生産能力が高い装置がほしいとの要望で開発したブリスター包装機です。 4個取りの対応で生産数を高めています。 また、封入する製品は本体とそのキャップ部分がセパレートになっている構造であるため、トラック型にすることで2名の作業でも楽にできる構成になっています。

装置概要
処理能力 : 15~20ショット/分 ※ワークサイズ等に依存します。 シール方式は下熱方式にて。
モールド数: 10(4個取り:接着剤)
駆動方式 : サーボ駆動
オプション: トレー供給機、台紙供給機、コンベア付き取り出しユニット(何れも4個取り対応)
※ご使用に際してはエアー源が必要となります
※エリアスイッチ等、安全対策は標準装備です
≪主な対象商品≫
画像の場合は、歯ブラシ。その他、文具、日用品、医薬部外品、工具、化粧品、雑貨、食品関連にも対応可能。
歯間ブラシ向けブリスター包装機。
高い生産能力と、且つ、あまり機械に詳しくないスタッフでも簡単に扱えるが装置がほしいとの要望で開発したブリスター包装機です。 木型仕様にすることで、扱いを容易にしました。 3個取りの対応で生産数を高めています。
設置場所の環境を鑑みて、シール部の構造はエアー消費の少ないサーボシリンダ(電動)仕様にしています。 サーボシリンダにすることで、加圧時のストロークが一定になり、安定したシール性能が得られます。(※)
※ エアーシリンダを使うのが一般的なのですが、エアーシリンダで推力を大きくした場合、エアー消費が激しくなってしまうキライがあります。 また、厳密に言えばストロークにも〝ゆらぎ〟が生じる(エアーなので、シリンダ内のエアーがクッションになって下死点が一定ではなくなる)ので、加圧時の安定性に欠けるのです。

装置概要
処理能力 : 15~20ショット/分 ※ワークサイズ等に依存します。 木型仕様。 シール方式は上熱方式にて。
モールド数: 10(3個取り:歯間ブラシ)
駆動方式 : サーボ駆動
オプション: トレー供給機、台紙供給機、コンベア付き取り出しユニット(何れも3個取り対応)、産業用インクジェット
※ご使用に際してはエアー源が必要となります
※エリアスイッチ等、安全対策は標準装備です
≪主な対象商品≫
画像の場合は、歯ブラシ。その他、文具、日用品、医薬部外品、工具、化粧品、雑貨、食品関連にも対応可能。
動作を動画で。
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