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ブリスター包装の環境対策 台紙二重化|プラ問題への向き合い方

ブリスター包装における紙化・リサイクル対応など、プラスチックが抱える課題に、現場で無理なく向き合うための考え方をまとめています。

環境対応は、現場で続けられてこそ意味がある。

紙化・リサイクル対応… 加えて、石油資源の問題。

ブリスター包装を取り巻く環境への要求は、年々強まっています。 ただし、「環境対応」という言葉だけが先行して、現場の作業性や生産性が犠牲になるようでは長く続きません。

ブリスターパック・ラボでは、現場で無理なく続けられる環境対策とは何かを軸に考えています。

PPWRの適用開始と、ブリスター包装現場への影響

2026年8月12日、EUの「包装・包装廃棄物規則(PPWR)」の適用が始まりました。

これまでは「そのうち対応が必要になる」という話だったのですが、もうそういう段階ではなくなりました…。

EU向けに製品を輸出している現場にとっては、環境規制への対応が、実務として避けられないテーマになりました。

PPWRでは、包装のリサイクル設計基準や、プラスチック包装への再生材使用に関する規定などが定められています。特に注目したいのが「リサイクルしやすい設計」という考え方で、台紙とプラスチック容器がきちんと分離できるかどうかが、評価のポイントになってきます。

溶着タイプのブリスター包装は、この「分離のしやすさ」が長年の課題でした。 開封時に台紙とプラ容器が完全に分離できず、リサイクル工程に乗せづらいという構造的な弱点があったんですよね。

ブリスター包装における分離性と環境対応の課題
台紙とプラスチック容器の分離が求められる背景と、その課題。

これは、プラスチックを使うこと自体が問題なのではなく、使ったあとにどう分離し、資源として戻せるかという「プラ問題」への向き合い方が問われている、ということだとボクらは捉えています。

※ PPWRは、細則の一部がまだ順次確定していく段階の規則です。個別の法令適合判断については、専門機関・専門家への確認をおすすめします。ここでは、機械設計の立場から「何ができるか」をお伝えします。

溶着タイプでも、環境対応はできる

ブリスター包装は溶着構造のため、「環境対応が難しい」と言われることがあります。 しかし、構造を見直すことで対応の余地は十分にあります。

ブリスターパック・ラボでは、その一つの方法として台紙の二重化に着目しています。

台紙の2重化とは?

台紙を二重構造にすることで、使用後に台紙とプラスチック容器を分離しやすくする方法です。

分離性が高まることでリサイクル工程への対応が可能になり、再生PET・生分解性プラスチック・バイオプラスチックなど、従来は溶着ブリスターに不向きとされてきた素材も、現実的な選択肢となります。

包装強度や品質を確保しながら、プラ問題への一つの答えを出せます。 PPWRが求めているリサイクル設計の方向性とも、この考え方はそのままつながっています。

環境対策を「特別な工程」にしない

環境対策を理由に工程が増える、作業が複雑になる、生産性が落ちるようでは、現場では長く続きません。

ブリスターパック・ラボでは、包装工程の中で完結する構造を前提に設計します。

作業性・安定性・生産性を損なわない形で環境対応を実装できるのは、包装機そのものを設計・製作しているからなんです。

PPWRの詳細は、今後も順次確定していく

PPWRは、リサイクル技術に関する細則や、プラスチック含有割合の計算方法など、まだ確定していない部分が残っています。2026年末にかけて、順次明らかになっていく見通しです。

だからこそ、将来に向けて「変化に備えて動ける状態をつくっておく」という考え方が現実的ではないでしょうか。

台紙の構造見直しは、その備えの第一歩として取り組みやすい方法だと考えています。

現場性と環境性を、両立させる

ブリスター包装における環境対策は、理念だけでは実装できません。

現場で無理なく続けられること。 品質や作業性を犠牲にしないこと。 結果として環境負荷を下げること。

この3つを同時に満たすことが重要です。

大きな設備投資や抜本的な工程変更がなくても、台紙の構造を見直すだけで環境対応の第一歩を踏み出せる場合があります。まずは現状の包装工程を整理するところから始めてみてください。

もう少し詳しく知りたい方へ

ブリスター包装に関連するテーマを、それぞれのページで詳しく説明しています。

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