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不測の事態に備えた生産環境つくりへの提言。

先日、お客さんと話しをする機会があって、人手(スタッフ)のことについて話してたんです。


こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!

さて…

人手確保が難しくなった。

得意先数社の方と話しをしてたんですけど、人手に関することはどこも似た内容な感じでした。 内容っていうのは、人手の確保が難しいということ。

人手不足と言われ始めだして、ここんところ、それがすごく顕著になってる感じです。 今ある人材でなんとか… という感じで各社対応されているみたいですけど、そこにも問題があるみたいですよね。

一つが、単価アップによる年収の壁の問題。 で、もうひとつが… 

xxxの問題は、世代の問題かと。

この問題は、たぶん、世代の問題だと思うんだけど、それは〝親の介護〟という問題です。

スタッフが少し年配の世代になると、「親に介護が必要になって…」ということが発生してきます。 幸い、うちの場合はまだ、両親ともに健康なので介護には至っていないのだけど、同年代の話しをきいてると、「親の介護が…」という話しもちらほら聞くようになりました。

つまり、今までのようなタイムサイクルでは働いてもらえにくいという事態が起きる… ということです。

ベテランの域で働いてくれていたスタッフさんがその状況になってしまうと、生産現場からすれば、大きな痛手になりますよね。 それに、介護が理由とはいえ、職場を抜けてしまわれるのも忍びない。

スタッフが比較的若いのであれば、現時点では、特に問題にはならないのかもしれません。 でも、その一方で、若手のスタッフの場合は? というと、子どもが小さい場合では、保育園や幼稚園の送り迎えとか、園や学校行事への参加もあります。

ブラックの烙印?

人手もたくさんいた昔を考えると、順繰りに担当を回すということができたのかもしれませんし、悪い例かもしれませんが… 少々の拘束力、強制力で凌げたのかもしれませんよね。 

しかし、今の時代を考えると、それはNOです。 こと、仕事が立て込んでるからという理由で、そういったイベントごとか、用事を強制的にキャンセルさせて、出社を強いるのはNGな時代です。

もしかすると、気のいいスタッフさんは、状況を飲みこんで働いてくれる… のかもしれません。 でも、現在では、むしろ逆です。 会社側がスタッフさんの状況を鑑みて、生産の計画をなんとかするという風になってます。

脅すつもりはないのですが、下手なことをして、スタッフさんからブラックの烙印を押されてしまうと、ますます人手の確保も難しくなってしまいます。

今の時勢を思うと、パート・アルバイトを含め、正社員だって仕事よりも「イベントごと」を優先させることが許容できる会社が喜ばれるということです。

だからこそ・・・。

新規設備の生産能力は何で決める?

新しく機械設備を導入する場合、どんな風にその能力を決めますか?

ブリスター包装機の場合では、概ね、「現状の」生産数から機械能力を決められるパターンが多いです。 今、これくらいだから、新規機械の処理能力もそれくらいであれば十分である… と言う具合です。 

でも、ホントにそれでいいんでしょうか? って、思うんです。

現状ベース? それとも能力増し? 

能力増しなら特に問題はないと思うんですけど、現状ベースで機械化を考えるのであれば、ちょっとどうなんだろう? って思うんですよね。

たしかに、現状の生産数で足りてるのに能力増しで捉えると、オーバースペックになってしまうから無駄だよ… って思われるのは致し方ないと思います。 

でも、視点を変えてみればどうでしょうか? 

例えば、現状、8時間ベースでの生産数を6時間に変えてみるとか… 

この2時間の差が、大きな変革を生むと思うんです。 

時短を行うことで、なにが起きるか? 時短することで、作業時間を縮めた分、ハードワークになるんじゃないの? と思われるかもしれませんが、むしろ、その逆で、能力増しな機械化することで、作業に余裕が生まれるということなのです。 

とすれば、スタッフの働き方に余裕がでます。

現状を見直して、より良い環境へ。

ボクが言う機械化とは、単純に機械を入れるということではないです。 当然のことながら、機械化する際には〝現状の作業を見直す〟というプロセスが入ります。 なので、機械化するということは、

「現状を見直す」

ということでもあります。 

現状の作業を見直し、それに即した機械を設定(設計)するということです。 その上で、能力増しを考えてみるということ。

概ね… な話しなのですけど、ブリスター包装作業を考えた場合、木型を用いた多数個取りで処理をされているのであれば、大幅な改善が可能で、且つ、それに伴う処理能力のアップができます。 とすれば、時短化も容易だということです。

ちなみに、歯ブラシの包装作業をされているところで、14名(最低でも11名は必要)での作業を5名で可能にしたという実績があります。 

推奨! 不測の事態に備えた生産への環境つくり。

新規で機械設備を導入する場合、それに設定する処理能力への考え方は、捉え方次第です。 要は、捉え方次第で、更に進んだ環境にシフトできるということなんですよね。

現状がこうだから、これでいい… という考えで進めてしまうと、発展がないと思うんです。 

今は、働き方が多様化している時代ですし、なお且つ、ライフスタイルも多様化しています。 そんな中にあって、会社だけが旧来通りの働き方の方式、様式、時間の捉え方をしているとどうなんでしょうか?

ますます、人手の確保が難しくなってしまう… と思いませんか? 

結局、多様性を容認し、それが実行できる環境作りが必要になってきているのだと思います。 生産工場で考えてみれば、余裕のある処理能力は、時間に余裕を生み出し、人にゆとりを与える… ということです。

キツキツで働いてもらうよりも、そんな感じでゆとりをもった環境で働いてもらえば、スタッフの生産活動にもハリがでて、好循環が生まれるのだと思います。 また、処理能力を高めるということは、生産にゆとりが生まれるということでもあり、機械(ハードウェア)的にも無理がなく、故障もしづらいという環境がうまれます。

カツカツ、キュウキュウな環境よりも、「ゆとり」があれば、不測な事態が発生した場合にでも柔軟に対応することができます。 つまり、前述した、親の介護とか、子どものイベント参加という事態が発生しても柔軟に対応できるということです。

というわけで、機械化を考える際にはちょっと考えてみて欲しいなって思う次第です。


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Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械相談士/時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 先代よりブリスター包装機と関わり約40年余り。『人海的な手作業』が主流のこの包装業態に風穴をあけるべく、もっとブリスター包装機械のことを知ってもらいたくてこのサイトを立ち上げました。包装作業は毎日のことなので、なるべく、その負荷を減らせるようできればと思ってます。 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。 あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^)