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【勝手にコンサル】ブリスター包装の印字、”あとで何とかする” が現場を重くする

先日、買い物先で、商品をみてると少し気になることがありました。

こんにちは。
大阪・柏原市で、現場に合わせた
ブリスター包装機づくりをしている、
ブリスターパック・ラボのけたろーです。

ここでは、ブリスター包装や周辺工程のことを
できるだけわかりやすく書いています。

さて、今回の話題は…

店頭で見かけた、あの数字

捺印された台紙

先日、モールに行ってきたんですよ。

たまたま立ち寄ったペット用品コーナーで
ブリスター包装の商品を手に取ったとき、
台紙の下部に「251222」という数字が印字されているのに
目が留まったんです。

ロット番号か、製造管理番号なのか…

詳細はわかりませんが、
商品管理のための情報であることは間違いなさそうでした。

手に取った商品での仕上がりとしては、きれいに打てていました。

ただ、
「これはどうやって印字しているんだろう」と考えると、
現場での運用がどうなっているのかがちょっと気になったんです。

きれいに捺印できていても、
運用面では気になることがある

店頭のブリスター商品を見ていると、
ロット番号や管理番号がきれいに入っているものは結構あります。

仕上がりだけ見れば、しっかり対応できているように見えます。

でも、
その印字が手動のナンバリングで行われている場合は、
ちょっと立ち止まって考えたいところなんです。

手動の場合では、
印字内容を変えるたびに人の手で設定を入れ替える必要があります。 

手軽な方法ではあるのですが、

  • 入れ替えミス
  • 確認漏れ
  • 記録との照合の手間
  • 作業者によるばらつき

といったことが起きやすくなります。

少量の運用なら回ることもあります。

ただ、のちのロット管理や追跡性まで求められる場面では、
少しずつしんどさが積み上がっていきます。

紙ベースの管理では、
追跡に時間がかかる

一番課題になるのが、番号の管理方法です。

手動の場合では、印字内容が機械と連動しておらず、
記録も紙台帳や手書きに頼る形になると、何かあったときの追跡に
時間がかかりやすくなります。

紙の管理がすべて悪いわけではありません。 ただ、実際には

「いつ、どのロットを流したのか」
「その番号は、どの商品に対応しているのか」

をすぐに確認したい場面があります。

そのとき紙ベースだと、
探す・照らし合わせる・確認する、という流れになりやすく
即時性の面では、どうしても弱さが出ます。

トレーサビリティは、
記録が残っていることと、必要なときにすぐ追えること
その両方が大切です。

印字情報は、できるだけ機械上で
あるいはデータと連動する形にしておく方が、
あとあとラクになります。

印字のタイミングは、大きく3つある

ブリスター対応商品への印字を考えるとき、
まず整理しておきたいのは「どのタイミングで印字するか」です。

大きく分けると、3つあります。

  1. 包装前に、台紙へあらかじめ印字しておく
  2. ブリスター包装したあとに印字する
  3. 包装機械上で印字する

手作業での捺印やナンバリングを考えるなら、
やりやすいのは、包装する前の「台紙の状態で印字する」方法です。

台紙が平らな状態なので、
ブリスター材のふくらみや段差に邪魔されにくい。
また、印字位置も合わせやすく、作業そのものも安定しやすいです。

手作業で対応するなら、
まずこの方法が選ばれやすいのは自然なことです。

反対に、包装後の状態になると、ブリスターの形状が障害になって、
印字位置や押し方に気をつかう場面が増えます。

商品によっては、印字しづらさが顕著に出ることもあります。

作業性と情報の運用は同じではない

ただ、「作業しやすいこと」と「運用として無理がないこと」は、
必ずしも同じではありません。

トレーサビリティを
印字内容の管理・工程全体とのつながりまで見ていくと、
「押しやすいから」という理由だけで決めると、
別のところで困ることがあります。

印字のタイミングは、
作業のしやすさだけでなく、管理や工程全体との相性も
あわせて考えることが大切なんです。

ブリスター商品で印字があまり見られないのは、
構造的な理由もある

実際のところ、スーパーマーケットなどでの市場を見ている限り
ブリスター対応商品で印字がしっかり組み込まれている例を
それほど多くみかけません。

これは、単に印字の必要性が低いからというより、

  • ブリスター包装機の構造上、印字を入れにくい
  • 前後工程とのつながりが整理しにくい
  • 印字ユニットを組み込みにくい
  • 最終的に人の手でカバーする前提になっている

といった事情も大きいのではないかと思います。

つまり、「印字しない」のではなく、作業上
「印字しやすい形になっていない」という見方もできます。

作業面で考えると既存の機械のままでは難しいこともあります。
でも、最初から印字の必要性を前提にして機械を設計すれば、
やり方は見えてきます。

印字は、できれば機械上で考えておくのがおすすめ

ブリスター対応商品への印字を考えるなら、機械上での対応をおすすめします。

たとえば、

  • 印字内容をデータで管理する
  • ロット情報と連動させる
  • 所定位置に安定して印字できる搬送を設計する
  • 包装仕様と印字位置をあわせて設計する

こうした形にしておくと、
印字品質だけでなく、作業性・追跡性まで含めて整えやすくなります。

見た目がきれいに打てることも大切です。
でも、それ以上に大切なのは、現場で無理なく続けられることだと思います。

印字は「後から足すひと手間」として考えるより、
包装の一部として最初から設計に入れておく

その方が、全体としてすっきりします。

印字をデータとつなげることが、
現場のDX・IT化への入り口になる

印字をただの「捺印作業」として捉えると、
どうしても後付けの話になりがちです。

でも、印字をデータと連動させる仕組みにしておくと、
話は少し変わってきます。

たとえば、

  • いつ・どのロットを・何個流したかが、自動で記録される
  • 印字内容の変更が、手入力ではなくデータ側から反映される
  • 印字履歴が検索・照合できる形で残る

こうなると、紙台帳での管理や、担当者の記憶頼みの運用から
抜け出しやすくなります。

大げさなシステムを入れなくても、
印字情報がデータとして流れる仕組みができていれば、
それだけで現場のDX化・IT化への一歩になります。

ブリスター包装の印字は、
工程の中では小さな部分かもしれません。

でも、「記録が自動で残る」「人手を介さずにデータが動く」
という考え方を最初から設計に組み込むことが、
現場改善の積み上げにつながっていきます。

まとめ

ブリスター対応商品への印字は、
きれいに入っていればそれで十分、というものではありません。

手作業のナンバリングは、
設定の入れ替えや記録管理が人に依存しやすく、
トレーサビリティの面で弱さが出やすくなります。

台紙の状態で印字する方が手作業としてはやりやすい、
というのは確かです。

ただ、それがそのまま最善のやり方になるとは限りません。

だからこそ、印字は後付けで考えるのではなく、
機械構造・搬送・台紙設計・管理方法とあわせて考えることが大切です。

「どの工程で、どう扱うのがいちばん無理がないか」
から整理してみるのがおすすめです。


ここまで、読んでくれてありがとうございます。

ブリスター対応商品への印字は、
後から足すほど、無理が出やすい部分でもあります。

  • 印字を入れたいけれど、運用が煩雑になりそう
  • トレーサビリティまで含めて考えたい
  • 台紙や機械構成もあわせて見直したい

そんなときは、
現場に合うやり方を一緒に整理するところから始めてみませんか?

捺印された台紙

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Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。

ブリスター包装機と向き合い続けて約40年。
人海戦術が前提になりやすいこの業態で、
機械・設計・使われ方の視点から
現場の改善に関わってきました。

ブリスターパック・ラボでは、
装置そのものではなく、
「現場でどう使われるか」までを含めて考えています。

無理のない作業、
止まらない工程、
続けられる包装。

このサイトが、
現場と向き合うための
対話の入口になれば幸いです。