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石油事情の悪化でPETが危ない。ブリスター包装の現場が直面しているリスクと備え方

アメリカとイランとの争いに端を発してる石油情勢。 
どうなっていくんでしょう? すごく気になります。

こんにちは。

大阪・柏原市で、現場に合わせたブリスター包装機づくりをしている、ブリスターパック・ラボのけたろーです。 ここでは、ブリスター包装や周辺工程のことをできるだけわかりやすく書いています。

さて、今回の話題は…

現在の世の中は、かなり石油に依存してますよね。

ボクが関わってるブリスター包装なんて、もろ、石油製品なわけで。汗

ブリスター包装機を作ってる身として、「石油が来なくなる」というのは 直接仕事に関わってきます…

ホルムズ海峡って、なに?

中東の強い日差しの下、岩場に囲まれた細い海峡を複数の大型オイルタンカーが進んでいる横長のイラスト。穏やかな青い海とやや緊張感のある空、工業的な船体が描かれた、暖色寄りのフラットな編集風イラスト。

日本が輸入する原油の約94%は中東から来ていて、そのほとんどがホルムズ海峡という細い海峡を通って運ばれてくる。ここが、今回の件で一時的に事実上封鎖状態になりました。

原油価格は一気に跳ね上がり、1バレル119ドル台まで急騰した場面もあった。その後、停戦合意で落ち着きを取り戻しましたが、情勢は今も不安定です。

トランプさん曰く、ホルムズ海峡つかってる国がイランに金払えとか、とか…

自分で仕掛けて、なに言うとんねん、爺い… なんて思ったりしますよね。

包装の現場には、どんな影響が出るのか

政府やテレビは、ガソリンの話題しかやってないけど、石油から作られるものって、想像以上に多いです。

ブリスター包装で使うPETフィルム・PETシート、ポリエチレン、ポリプロピレン。

これらはぜんぶ、石油を原料にした石油化学製品です。

あと、意外と思われるかもだけど薬自体なんかも石油でできてるし、肥料なんかもそう。

石油の調達が滞れば、これらの素材が作れなくなる。値段が上がるのはまだましな方。そもそも「材料が手に入らない」という状態になれば、包装ライン自体が止まってしまう。

これ、冗談じゃなくてリアルに起き得る話です。(⇒ 訂正。実際に起きてます。)

「代わりになる素材」は、あるにはある

石油が来ない、材料がつくれない、やばい…

って、確かにやばいのだけど、でも、ちょっと冷静に考えてみました。

ブリスターで考えてみれば、

「じゃあ、石油由来じゃないPETに切り替えればいいんじゃないか」

という話ができます。

たしかに、バイオ系PET・生分解性PETといった素材は存在していて、かなり、開発がすすんでます。環境配慮という観点でも、むしろ積極的に使っていきたい材料です。

それに、再生PETも有効な手段ですよね。石油製品のいいところは、リサイクルできること。完全に捨ててしまうんじゃなく、回収して、リサイクルすれば、無駄がないです。でも、ここにちょっと落とし穴があって…

これらの素材は、
従来の溶着タイプのブリスター包装では扱いにくいという問題があるんですよね。

溶着タイプで相性がいいPETは、G-PETかA-PETというバージン素材です。再生PETやバイオ系・生分解性のPETは、溶着時に不良が出やすい。

つまり、石油由来じゃない素材を使おうとすると、今のやり方では品質が安定しないというジレンマがあります。

台紙の2重化が、この問題を解く鍵になる

そんなジレンマをどうするか?

ここで、「台紙の2重化」の登場です!

台紙を2枚使って、紙と紙でPETを挟む構造にすれば、溶着は「紙と紙」という同質の素材どうしで行うことになります。これのどこがいいかというと、「PETの材質を選ばなくてよくなる」んですよ。

再生PETでも、バイオ系PETでも、生分解性PETでも、溶着は、PETには干渉しないんで問題なし。PETの素材特性が溶着品質に影響しにくくなります。石油由来じゃない素材への切り替えが現実的に進めやすくなるわけです。

2重化についての記事は、過去記事をどうぞ。
▶ 台紙2重化について、くわしく読む →

値段が上がるのは、まだ耐えられる。でも…

倉庫内の空になった棚の前で、作業員が困った表情で立ち止まっている横長のフラットイラスト。近くにはPETロールや包装資材が置かれ、棚には上向き矢印の付いた値札が見え、資材不足と価格上昇への不安がやわらかく表現されている。

原油価格が上がれば、当然、包装材料のコストも上がります。それは、ある程度は避けられない。

でも、本当に怖いのは「材料そのものが手に入らなくなる」という状況です。そのリスクに備えるには、石油に依存しすぎない素材への切り替えを、今から少しずつ準備しておくことが重要かなって思うんです。

台紙の2重化は、その「切り替えの受け皿」になれる技術だとボクは思っています。

まとめ。

今回の中東情勢が教えてくれたのは、「石油は当たり前に来るものじゃない」という事実です。ブリスター包装の現場にとっても、これは他人事じゃない。

バイオ系・再生系の素材に対応できる包装の仕組みを持っておくことが、これからの現場には必要になってきます。

単価が~ 作業費が~ なんて言ってる次元ではもはや、ないと思うんですよね。

どんな小さな悩みでも、持ってきてもらえれば一緒に考えます!


ここまで、読んでくれてありがとうございます。

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倉庫内の空になった棚の前で、作業員が困った表情で立ち止まっている横長のフラットイラスト。近くにはPETロールや包装資材が置かれ、棚には上向き矢印の付いた値札が見え、資材不足と価格上昇への不安がやわらかく表現されている。

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Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。

ブリスター包装機と向き合い続けて約40年。
人海戦術が前提になりやすいこの業態で、
機械・設計・使われ方の視点から
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