Japan Pack 2025 の会場で撮っていただいたインタビュー動画がついに完成しました。
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
さて…
台紙の2重化も語ってます。
ご縁があって、先日開催された Japan Pack (日本包装産業展)へ出展してきました。 出展って言っても、包装機械を出展してきたわけじゃなく、今取り組んでいる「QRボイスサポート」を出展してきました。
QRボイスサポートっていうのは、QRコードを使った音声ガイダンスのことです。
このサイトでも紹介している「ブリスター包装時に点字をいれる」という取り組みを、もっと発展させたのが「QRボイスサポート」で、賞味期限や消費期限とか、商品名などの情報を音声で知らせるという仕組みです。
点字って、みなが使えるわけじゃなくって、元々見えてた人が使うには、かなりハードルが高いんですよね。 それに加えて、『目が見えない人に向けた』というと、皆さん、自分事としてあんまりピンとこられないみたいで。(汗)
目が見えない ということよりも、もっと広義で、“目が見えづらい” とした方がもっと身近なのでは? ということで、そちらをテーマにして出展してきました。
で、どうせ出展するなら.. ということで、台紙の2重化についても展示したというわけです。
ちょうど、「スタートアップ&アカデミック」という新しい取り組みをする企業向けのブースがあって、運よく、そこで展示することができました。 とても、リーズナブル。笑
その際に、ブースの内容紹介の撮影を依頼していて、今回その映像がリリースされたんですよ。
台紙の2重化とは?
今までのブリスター包装(ブリスターパック)、つまり、1枚の台紙にプラを溶着している形態では、

ブリスター包装って、紙とプラで分けたいのに、
無理なんだよなぁ。 紙が剥がしにくくて…
それに、妙に開けにくいのもあったりして。
イラッとするし、めんどくさいんだよ。
って、そんな声をよく聴きます。
包装の現場からみれば、「しっかりくっ付いている」っていう状態が好ましいんだけど、一般消費者からすれば、すごく、めんどくさいこと… でもあるんですよね。
自分でやってて思うんですけど、二面性というか… そういう面が強い包装形態であるのは間違いないと思います。
二面性とは、その包装を採用しているメーカーからすれば、しっかりくっついているのが理想。 でも、消費者からすれば、もっと開けやすくて、使い勝手のいいのが理想。 -- そんな意味です。
で、溶着タイプのブリスター包装で言えば、ここんところ話題になっている「ゴミの分別」からは、ずいぶんかけ離れていたりもしますし。 苦笑
ちなみに、分別の話題は、もうずいぶん… か・な・り 前から言われていることなんだけど、ブリスター包装を提供、採用している各社では、正直なところ、残念ながら、その点は、ほぼ、“ノーケア” な部分でもあるのは否めないです。 (汗)
あ、これはボクの私的な見解なんですけどね。
ブリスター包装って、比較的見場がよくて、リーズナブルな包装であることは確かなんだけど、リーズナブルであることと引き換えに環境を犠牲にするのは、今の時代にはちょっとそぐわなくなってきてるんかなって、思ったりもしてます。
で、台紙2重化ってなんやねん?
というと、ざっくり言えば 台紙を2枚使って、紙と紙でプラスチックを挟む構造のブリスター包装のことです。 分別の問題を解消するとっておきの方法なんです。
台紙2重化で得られる3つの価値
台紙の2重化で得られる価値は、実は、3つ も あります。
1.分別ストレスの削減
「剥がす → 分ける」がシンプルに実現できる。
2.溶着不良率の削減
「紙と紙」という同一素材を溶着するため、従来より懸案事項であった溶着不良のリスクが下がる。 また、プラ素材について、従来不向きとされている再生PETやバイオ系、生分解性といったPET材を容易に使用することができる。
3.環境配慮に向けた設計との親和性アップ
紙率のアップ、リサイクル性の向上といった環境配慮型の包装が実現でき、社会的貢献がアピールしやすくなる。
個人的には、「2」。
個人的な売りは、分別のしやすさもさることながら、上記「2」ですかね。
最近は、環境に配慮したいろんな素材のPETがでています。
でも、ブリスター包装で使うPETって、どんなものでもいいか? というと、そうでもないんです。 台紙(紙)とPET(プラスチック)という “異質” なものをくっつけるので、相性があります。
溶着タイプのブリスター包装で、好ましいとされているPETの材質は、G-PET、もしくは、A-PET という「バージン」なPETです。 再生PETやバイオ系のPET、生分解性のPETの場合では、溶着時の不良が起きやすいのです。
溶着不良が起きるということは、包装への作業性が悪くなることにも繋がります。 むろん、資材も無駄になってしまいます。 それに、くっ付いている、大丈夫だと思って出荷するも、店頭に並べた時に剥がれてしまったのでは信用にも関わってきます。
前に、こんなことを言われたことがあります。



溶着タイプのブリスターは、失敗した時の
リカバリーができないから、ヤダ。
たしかに、作業中に溶着不良がでてしまうと、その資材がボツになってしまいます。 綺麗に剥がして使いまわす… などということができないんで、台紙とPETの両方がボツになってしまうわけです。
が! 台紙の2重化にすれば、こういうったことは解消される… はずです。
ロスに関して言えば、少なくとも、(状況にもよりますが…)PET部分へのダメージはないと思われるので、PETに対しては、救えるはずなんです。 また、紙同士という「同質」なものをくっつけることになるため、作業性は格段にアップします。
こんな現場・商品・企業さんに向いてます。
台紙の2重化は、こんなところに向いてます。
- 台紙の強度と分別性を重視したい商品設計
- 素材切り替えで溶着に苦労しているメーカーさん
- 貼り合わせでのリサイクル課題に直面している企業さん
- 多品種・ワンオフの包材設計が多い現場
- 再生PETなどのコスト重視素材を使いたいけど性能も両立したいライン
- ブリスター包装で環境問題に取り組みたい会社さん
実はここが一番うれしいところ
展示会で台紙2重化を説明した企業さんから、こんな風に言われました。
「あ、これおもしろそう!」
「素材選びで悩んでたのが一発で解決しそうやなぁ」
「もっと早く知りたかったわ」
ブリスター包装って表面だけ綺麗にしても、使い勝手・剥がし・分別で評価が決まりますよね。 ここを改善できるだけで、工場も、店頭も、ユーザーさんも同時にラクになると思ってます。
これ、ボクらがワンオフで機械を作ってきた感覚とまったく同じで、「目の前の困りごとを解決する」っていうアプローチなんです。
あと、動画をみてもらったら、わかると思うんですけど、容器の形状と台紙の工夫次第で、容器の脱着ができるようになります。 イメージは、スライドブリスターで、PET容器の溝で台紙を抜き差しする… の逆バージョンです。
説明が分かりづらくて申し訳ない… 苦笑。
要は、2重の台紙の間で容器が挟まれることになるので、容器の形状を工夫すれば、容器を抜き差しができるということです。
動画はこちら。
今回の動画は、台紙2重化の構造の詳しくと、その設計思想をしゃべってます。 また、そればっかりじゃなくて、「現場の困りごとって結局ひとの困りごとなんですよね」 みたいな境界線まで話させてもらってます。
インタビュアーのお姉さんが上手だったんで、マイクを向けられるとなんか嘘つけへんというか、めちゃくちゃ、しゃべりやすかったです。 笑
台紙の2重化についての語りは4分くらいからなので、そこをリンクしてます。
全部観てもらえるとうれしいです。 時間があるときにでも、全部観てくださいね~。
でも… 残念かも…な、お伝えごと。
台紙の2重化、いいね! って思ってもらえたら幸いです! なのですけど…
ちょっと残念かもな、お伝えことがあります。 それは、機械の話しです。
台紙を2重化するにあたっては、恐らく、ブリスター包装で一般的に使われている、いわゆる「平版」と言われる形態のブリスター包装機械では対応できない可能性が高いです。
なんでか? というと、それは溶着時の熱の当て方がポイントになるからです。
台紙へのホットメルトのコーティングは、コーターと言われる全面塗りが主です。 ということは、台紙全面に熱を加えてしまうと、ブリスターと紙がくっついてしまうことになり、分別ができないという状況になってしまうのです。
なので、ボクらが言ってる、いわゆる「上熱方式」… つまり、台紙側から、台紙全面に熱を加えて溶着を行う方法では、対応できないと思われます。
2重化での大事なポイントは、「PETと台紙を溶着しないこと」にあります。 要は、台紙の外周のような「PETと台紙が接しない」部分で溶着を行う必要があるということです。
平版のように台紙の全面をヒータプレートで押さる方法では、当然、「必要個所だけ」溶着するということは不可能です。 糊引き時に、糊引きの不要個所をマスクするなどして工夫をすれば大丈夫かもしれませんがコストの問題が生じます。
でも、安心してください!
うちの下熱方式なら、簡単に、且つ、安全に、2重化への対応ができます!
ボクからのメッセージ
「台紙を2枚使う」って、聞けば単純なんですが、やってみるとめっちゃ奥が深いです。
でもその奥深さが、現場の自由度を解き放つカギにもなります。
台紙、2枚置く作業がたいへんって思われるかもですけど、自動供給にすれば簡単に対応できます。 それに、台紙の坪量を抑えたデザインにすれば、それほどのコストアップにはならないんです。
それよりも、「地球環境に配慮」できているという “社会へのイメージアップ” の方が、企業としての価値があがるのだと思います。
ボクたちはこれからも、ワンオフ機械を作る感覚そのままに、ワンオフ包装設計に向き合う会社でありたいと思ってます。
相談は、いつでもブースみたいに “気軽でOK”
技術って、カッコつけるもんじゃなくて、役に立ってナンボです。
台紙2重化はまさにそれ。
「綺麗で」「作りやすくて」「捨てやすい」
この3つを同時に叶えようとしたら、台紙を2枚にするのが一番早い という話でした。
でも…
実は、台紙の2重構造って、アメリカやヨーロッパでは、ずいぶん前から知られている技術なんですよね。 日本では、まだまだ “知ってそうで知らない” 領域みたいです。 なのでここで、ちゃんと言っておきます。
どんな小さな悩みでも持ってきてもろたら、図面引いて一緒に考えます。
「分別の工程設計どうしよう」でも
「溶着の条件が読めなくて」でも
「コストと紙率の両立で」でも
ぜんぶOKです! 相談だけで価値が生まれる領域です。
まだ浸透していないからこそ、先駆的な立ち位置が手に入ります! 笑
時短設計®な視点で、あなたの作業現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしています。
ご相談は随時受け付けております! お気軽に。
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次の目標は!! めざせ、1000人!(← 目標 低ーー!w)
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