公式LINEはじめてます!

【動画公開】台紙を2枚にするだけで、ブリスター包装の三つの悩みが解消する話

Japan Pack 2025 の会場で撮っていただいたインタビュー動画がついに完成しました。 今回の展示では、取り組んでいる「QRボイスサポート」に加えて、台紙の2重化についても紹介しています。

こんにちは。

大阪・柏原市で、現場に合わせたブリスター包装機づくりをしている、ブリスターパック・ラボのけたろーです。 ここでは、ブリスター包装や周辺工程のことをできるだけわかりやすく書いています。

さて、今回の話題は…

台紙の2重化って?

今までのブリスター包装(ブリスターパック)、つまり、1枚の台紙にプラを溶着している形態では、

ブリスター包装って、紙とプラで分けたいのに、
無理なんだよなぁ。 紙が剥がしにくくて…

それに、妙に開けにくいのもあったりして。
イラッとするし、めんどくさいんだよ。

って、そんな声をよく聴きます。 

それを解消するために、台紙を2枚使って、紙と紙でプラスチック容器を挟む構造のブリスター包装のことです。

従来の溶着タイプのブリスター包装は、台紙とプラスチックがしっかりくっついているため「分けにくい・剥がしにくい」という問題があるんですよね。

包装する側にとっては「しっかり溶着されている」のが理想なんですけど、使う側にとっては「開けにくく分別しにくい」という二面性もあります。

台紙を2重にすることで、この問題を構造から解消できます。

台紙2重化で得られる3つの価値

台紙の2重化で得られる価値は、実は、3つ も あります。

分別ストレスの削減
「剥がす→分ける」がシンプルに実現できます。消費者にとっての使い勝手が上がり、ゴミ分別の手間も減ります。

溶着不良率の削減
紙と紙という同一素材を溶着するため、従来より溶着不良のリスクが下がります。また、従来の溶着ブリスターでは不向きとされていた再生PET・バイオ系・生分解性PETも使いやすくなります。 環境配慮素材への切り替えを検討しているが溶着品質が安定しない、というケースに特に有効です。

環境配慮に向けた設計との親和性アップ
紙率のアップ・リサイクル性の向上といった環境配慮型の包装設計に対応しやすくなります。 社会的貢献をアピールしたい企業にとっても、具体的な根拠として示しやすい形です。

こんな現場・商品・企業さんに向いてます。

  • 台紙の強度と分別性を重視したい商品設計。
  • 素材切り替えで溶着に苦労しているメーカー。
  • 再生PETなどコスト重視素材を使いたいが品質も両立したいライン。
  • ブリスター包装で環境問題に取り組みたい会社。

アメリカやヨーロッパではずいぶん前から知られている技術ですが、日本ではまだ「知ってそうで知らない」領域です。なので、今取り掛かれば、先駆的な会社として好印象になります。

実はここが一番うれしいところ

展示会で台紙2重化を説明した企業さんから、こんな風に言われました。

  • 「あ、これおもしろそう!」
  • 「素材選びで悩んでたのが一発で解決しそうやなぁ」
  • 「もっと早く知りたかったわ」

ブリスター包装って表面だけ綺麗にしても、使い勝手・剥がし・分別で評価が決まりますよね。 ここを改善できるだけで、工場も、店頭も、ユーザーさんも同時にラクになると思ってます。

これ、ボクらがワンオフで機械を作ってきた感覚とまったく同じで、「目の前の困りごとを解決する」っていうアプローチなんです。

あと、動画をみてもらったら、わかると思うんですけど、容器の形状と台紙の工夫次第で、容器の脱着ができるようになります。 要は、2重の台紙の間で容器が挟まれることになるので、容器の形状を工夫すれば、容器を抜き差しができるということです。

一点、正直にお伝えしたいこと

台紙を2重化するにあたっては、恐らく、いわゆる「平版」と言われる形態のブリスター包装機械では対応できない可能性が高いです。 

台紙を2重化する場合、「PETと台紙を溶着しないこと」が重要なポイントになります。

台紙全面に熱を加える「上熱方式(平版タイプ)」では、台紙全体がくっついてしまうため対応が難しいです。 ただし、下熱方式であれば「必要箇所だけ溶着する」ことができるため、2重化への対応が現実的に可能です。

設備の方式によって対応可否が変わります。 気になる場合はまずご相談いただけるとうれしいです。

Japan Pack 2025 インタビュー動画

台紙2重化の構造と設計思想について話しています。

台紙2重化についての語りは4分ごろからです。「現場の困りごとって、結局、人の困りごとなんですよね」というところまで話が広がっています。

インタビュアーのお姉さんが上手だったんで、めちゃくちゃ、しゃべりやすかったです。 笑

ボクからのメッセージ

「台紙を2枚使う」って聞けば単純なんですが、やってみるとめっちゃ奥が深いです。

でもその奥深さが、現場の自由度を解き放つカギになります。また、2枚置く作業がたいへんって思われるかもですけど、
自動供給にすれば簡単に対応できます。 

それに、台紙の坪量を抑えたデザインにすれば、それほどのコストアップにはならないんです。

「綺麗で」「作りやすくて」「捨てやすい」この3つを同時に叶えようとしたら、台紙を2枚にするのが一番早い。

それがボクの結論です。どんな小さな悩みでも持ってきてもらえれば、図面引いて一緒に考えます。


台紙2重化について、自社の現場に置き換えて考えてみたい。そういう段階からでも相談できます。

実際に、老朽機の買い替え相談から台紙二重化の提案まで進んだものの、社内の判断が重なって止まってしまった事例も記事にしています。あわせてどうぞ。


ここまで読んでくれてありがとうございます。


まだ何も決まっていない段階でも、相談できます。
※ 大青鉄工の相談窓口ページへジャンプします。


ブリスターパック・ラボは、
有限会社大青鉄工(ダイセイテッコウ)が運営しています。
https://www.daisei-ironworks.co.jp/

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!

Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。

ブリスター包装機と向き合い続けて約40年。
人海戦術が前提になりやすいこの業態で、
機械・設計・使われ方の視点から
現場の改善に関わってきました。

ブリスターパック・ラボでは、
装置そのものではなく、
「現場でどう使われるか」までを含めて考えています。

無理のない作業、
止まらない工程、
続けられる包装。

このサイトが、
現場と向き合うための
対話の入口になれば幸いです。