実は、一粒万倍日の2月6日に特許出願をしたんです!
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
さて…。
視覚に障がいのある方は、xxxx を確認できない。
ところで… まず、ちょっと質問をさせてください。
食料品を買う場合、皆さんはどんなことに注意してそれを買いますか? また、購入した後、例えば、冷蔵庫などに入れておいて、次に使う場合、どんなことに注意されていますか?
概ね、「賞味期限」や「消費期限」に注意をされているのだと思います。 特に、購入する場合なんかだと賞味期限をよく確認して、なるべく先にあたるものをより好みして買ったりとか? また、たまに聞くのが、冷蔵庫などに保存していて、期限が1日でも過ぎたら破棄してしまう… とかも。
で、それらの〝期限〟って、どうやって確認されてますか?
どうやって?? って、抽象的な聞き方でもうしわけないのですけど… たぶん、というか、当然、『商品に記載されている〝それ〟を目視で確認』してる方がほとんどなのだと思います。 そうですよね… 目で見て確認するしかないですよね?
でも… ちょっとイメージしてほしいのですけど、もし、あなたの目が見えない、あるいは、ものすごく見えづらいという状況であるなら、どうやって、その『期限』を確認されますか?

おまたせしました!
視覚に障がいを持たれている方々は、『消費期限や賞味期限が確認することができない』という問題を抱えらえれているんです。
これは、目の見えない人から実際に聞いた話なのですが、期限の確認ができないので、匂いを嗅いだりとか、実際に口に入れるまで大丈夫なのかどうかわからない… ということを言われていました。
目がみえる健常者の場合では、期限はもちろんのこと、そのものの状態を目視で確認することができます。 しかし、目が見えないという状況では、それは不可能です。 また、食べ物でのそれは、もしかすると、命に関わってくること… になってしまう可能性は否めないのです。
そこで!
このたび、QRコードを活用した賞味期限や消費期限を音声で伝える仕組みを考えて、特許出願しました。

QRコードの活用で!
デンソーが発明したQRコード。 今では、ものすごく身近な存在になっていますよね?
最近では、商品に記載されていたりとか、街中ではサインボードに記載されていたりとか…。 QRコードにスマホをかざせば、簡単に読み取ってくれて、キャンペーンサイトや商品説明といったところへの誘導へ楽にアクセスできます。
ちなみに、ボクも自分の名刺にQRコードを貼りつけていて、会社のWebサイトやインスタ、Youtubeへ簡単にアクセスしてもらえるようにしてます。
これらの仕組み的なことを言えば、QRコードの情報を提供する側では、予め、そういったサイトを制作しておいて、それらへのリンクを記載したQRコードを用いて、ポスターなどの媒体をデザインして、印刷… という感じです。 利用する側は、そのQRコードをスマホで読み取って、アクセスするという流れになっています。
商品に適用する場合では、商品パッケージとして使用する包装資材に予めQRコードを印刷しておいて、それ仕入れて包装するという流れになります。 その適用の仕組みを考えると、〝固定化された〟サイトへの誘導というイメージでしょうか…。
しかし、消費期限や賞味期限といった〝期限〟の表記を考えた場合、そのデータには〝都度変化する〟という特性があるため、予め印刷されたものを仕入れるということは不可能なのです。
ありそうで、なかったと思います。
商品に記載される〝消費期限〟や〝賞味期限〟を音声で表現する方法として考えられる方法の一つが、商品に記載されている日付期限の項目をカメラで読み取り、文字認識などを行って、それを音声変換させる… などという方法が考えられます。
確かに、この方法はかなり先端で、すぐれている… と思うのですけど、商品記載される〝日付期限〟の印字がある程度『鮮明』である必要があって、鮮明でない場合では文字の判読(解読)を誤ってしまう可能性は否めません。 また、もしかすると〝専用の〟アプリでの対応になるかもしれないので、扱いには注意が必要になるかも… です。
そこで、利用者側では『スマホの汎用機能』を使った方法を考えました。

要は、スマホに備わっているQRコードリーダーの機能を使ってQRコードを読み取れれば、QRコードに記されるデータをスマホに備わる音声機能で読み上げる… という形です。 なので、音声を読みだす利用者側には、アプリのダウンロードなどといった作業は不要になります。
一方で、その商品を生産している工場で何をするか… 簡単に説明すると…
提供する専用のアプリにて期限データを設定してデータコードを制作し、そのデータをQRコードが印字できるダイレクトプリンタ等へ設定し、生産工程で商品へQRコードを印字する… という流れになります。
なので、QRコードが印字できるプリンターをお使いならすぐに対応が可能です。
とはいうものの…
QRコードが印字できるプリンターを使えば、直ぐに運用していける仕組み… なのですけど、少し、課題があります。 その課題とは?
目が見えない人が、どうやって『平面上に印字されているQRコード』を探し出すのか?
という点です。 _確かにそうですよね。 QRコードが印字できたとしても、その印字されている箇所が特定できなければ、意味を成しませんもんね。 苦笑
でも、その点については、解決策があります。
運用は、点字との組み合わせで。
以前にもお伝えしたと思いますが、うちでは、かつて、『包装過程でパッケージに点字をつける!』という技術を新聞やテレビでとりあげて頂いたことがあります。 (こちらを参照してください。)
しかし、点字の識字率は10%程度とかなり低いというが現状で、事故や病気など後天的な理由で目が見えなくなった場合には、その習得はなかなか難しいという問題があります。
そこで、ひとつの提案が〝QRコードと点字を組みあわせる〟という形です。
もともと、このQRコードへの着想は、パッケージに点字をつけること… を考えついた時から始まりました。 点字を〝点字〟として考えるのではなく、〝ドット(突起)〟として表記することで、何かしらの判断ができるのでは? という考えです。



包装資材へ点字を施すことは、(物にもよりますが…)比較的簡単に行なえます。
QRコードの近辺に〝ドット〟を付加することで、QRコードの〝在りか〟を知らせることができます。 また、QRコードの読み取りに際しては、スマホカメラの〝画角〟の範囲内に入っていればQRコードとして認識されるため、読み取りは比較的容易になるのではと考えています。
ちなみに、もし、QRコード対応のプリンターを現在使用されていて、商品の包装ライン上で印字と点字(ドット)の処理ができるのであれば、包装資材のコストをあげることなく、対応が可能です。
また、もうひとつの方法として、期限の表記位置を業界、もしくは社内として統一化を図る… ということも挙げます。
業界として標準化するというのは、すごく難しいことなのかもしれません。 しかし、例えば、袋詰めの商品なら左隅に記載すること… などといった業界としての取り決めができれば、利用する側も楽になります。
業界全体で無理なら、せめて、社内の全商品について表記位置を標準化する… などということができれば、利用者にとっては非常に有効になるのだと思えます。
ともあれ、運用方法への提案、機械側への調整についての対応は可能ですので、なんなりとご相談頂けるとありがたいです。
QRコードのサンプルです。
ちなみに、これがサンプルです。 もし、よければお持ちのスマホで読み取ってみてください。 (読み取り後、画面をタップしてみてください。)

※ まだ若干不具合がありますので、鋭意改良中です。 (日付は音声で聞くことができます。)
賞味期限、消費期限の〝期限〟のあるものへの設定の他に商品の簡易的な説明を登録し、音声で表現することもできます。 上記の例では、『チーズです』という登録を行っています。
目が見えないということは、手触りでその形をつかんだり、匂いを嗅いだりなどでしか物を理解することができないので、音声で商品の名前などが知れるということは、プラスアルファな情報につながることなのだと思っています。
まだ、世に出ていないこと。
当然のことながら、この技術は、まだ世の中にはでていません。 類似の物はあるみたいですが、すくなくとも、〝賞味期限〟や〝消費期限〟へのアプローチはないようです。
ボクの想いは、この技術が、目の見えない方々にとっての一助になれば… ということです。

賛同、共感してくれる方々がいれば、すごくうれしいですし、実際に活用して頂けるのであれば、この上ないです。
_ただ、特許出願したばかりということもあり、正直なところ、サブスク方式でご利用頂ければ… ということを考えている段階で、具体的な運用プランなどのツメがまだ十分でないのが現状です。
最後に…
今回の特許出願にあたっては、得意先の方から、大阪府東大阪市にある特許庁の出先機関で相談窓口の〝INPIT大阪府知財センター〟を紹介して頂き、とても親切に対応して下さいました。 また、申請に関しても、事業所規模に応じた制度があるとのことで、かなりリーズナブルに申請することができ、すごく、助かりました。 ありがとうございました。 感謝です!
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