人手の確保の問題とか、103万の壁とか… 作業現場に係る問題が顕著になってきてますよね?
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
さて…
ブリスター包装の現場で。
ブリスター包装の現場をみたとき、まだまだ、『人手』優位な作業現場が多い気がします。 いわゆる、多くの人を使った人海戦術での対応です。 この状況、もし、

別にぃ。 このままでいいし。
って思われているのなら、それはそれでいいと思います。 会社のポリシーがそんな感じでしょうから、貫いてほしいものです。 w
でも、社会情勢的なことを鑑みて、なんとかしたいな! って思われているのであれば、お力になれます!
ブリスター包装での自動化を考える時。
これは、あくまで私見なのですけど、概ね、ブリスター包装というのは手作業がメインで考えられている場合が多いので、取り巻く環境も『手作業』に対応したものや考え方になっています。
どういうことか? というと…
まず、あなたの会社での作業環境がそのひとつですよね。 この点は〝自社の〟作業環境であるので、自社の作業環境をみていればすぐに理解できると思います。 要は、人手がベースの作業環境になっているということです。
で、注目したいのが自社以外の周辺の環境です。 要は、資材の仕入れ先に係るところと、パッケージした後の卸し先に関するところです。 資材の仕入れ先… 特に、ブリスター容器の面っていうのが、時に厄介になる場合があります。
そもそも…
そもそものところ、世間一般のブリスター包装機の多くが〝自動化〟を目指すような設計になっていない… というのがあります。
資材の投入は全て『人任せ』な考え方であって、機械側はただ、『熱板を上げ下げして』ということのみ。 機械的にもう少し進むと、『型の出し入れと熱板の上げ下げ』は機械側でということになるのですけど、残念ながら、自動供給などの資材に絡むところは範疇に無いという設計思想が多いです。
なので、使用する資材に関しては、溶着さえまともにできればいいと言う感じで、語弊があるかもしれませんが品質に関しては、さほど言及しないというのがほとんどなのだと思います。
なんせ、『手で』作業するので、少々のことは、作業上でリカバリーできてしまいます。
ブリスター(真空成形容器)の扱い。
ブリスター容器を製作している会社さん、いわゆる、真空成形屋さんについて…。
もっとも、全部が全部とはいいませんし、それぞれの〝契約内容〟にもよるのでしょうけど… 言い方が悪い場合は申し訳ないのですが、後工程を考えずに『自社の作業効率』を優先してやってる場合が見受けられるのです。
何が言いたいのか? というと、概ねのところ、『ブリスター包装を手作業がメインでされる』ということが前提になっているので、容器の扱いもそのようになっているということです。
で、真空成形時の作業効率を上げるために、『何枚も重ねて』型に抜くという方法でやって、外形サイズが整っていなくてもおかまいなし。 仕向け先への出荷の要領は、段ボールに〝ガサっ〟と入れて、変形していてもおかまいなし。 もしくは、出来た容器をギュウギュウに重ねて段ボールに目一杯つめこむとか…。
手作業が前提なら、これでもOKなのかもしれません。 (人手でやるにしても、作業時にはたいへん苦労しますけど…)
けど、自動化を考えた場合、これをされるとうまくいかない可能性が高くなります。
トータルで考える。
作業を自動化する… ということを考えた時、多くの場合、「目の前の作業」にだけフォーカスして、それを自動化しようとしてしまいがちです。
でも、自動化をホントによりよくしていくためには、全体を通じて見直すということが必要になります。
結局、〝目の前のこと〟だけで対応してしまうと、うまくいかないんですよね… 自動化装置を考えるにあたっては、この点、うちも、かなり苦労した体験があります。
こと、容器資材の問題は顕著です。 機械を設計する場合には、容器寸法とか形状の安定性がすごく重要になってきます。
容器メーカーからすれば、たかが1mm違うだけやん! ちょっと、反ってるだけやん… って思われるかもしれないですけど、そういうのが機械動作にとっては致命的になるんです。
機械は決めた範囲内でしか動作できません。 だからこそ、資材を含めた全体の精度というか、『取扱いのルール』ということが厳格に守られる必要があるということなんです。
容器のことばかり書いていますが、当然、台紙についても同じくです。 台紙の場合では、ブリスター液(ホットメルト剤)が適正に塗布されていないと溶着そのものに影響してしまいますし、断裁(形状にカットする)の際の、紙の繊維目も統一されていないと、自動供給時には影響がでます。 当然、紙質や紙の厚みなども同じくですし、紙粉の程度もしかりです。
結局、いずれの場合でも品質が適正に保たれて、担保されているということが必要になります。
一番ベストなのが…
ところで、自動化を考えていく上で一番ベストな方法ってご存知ですか? それは、
資材を、自動化に合わせたデザインにしてしまうこと。
です。 もし、それが可能なら、機械側にも手作業の面でも負荷をかけることなく、スムーズな自動化が可能です。
ブリスター容器も自動供給に適した形状に変更し、商品ラインナップを通じて、共通化を図れば、無駄の少ない自動化が可能です。 しかし… OEMなどの場合では、自社の一存ではデザインを決めれないし、変更もできない… というのが現実なのだと思います。
だからこそ、よりよい連携が必要になるんです。
関係各位にはきちんと。
資材の所為で、機械が使えない… となれば、目も当てられないです。 実際、うちで体験したのもそんな感じでした。
資材が安定していない旨、担当者に伝えるも、『手作業でできてるんだから、機械でもできるでしょ?』 の一点張りで、資材に対しての改善は受け付けてもらえないず…。 最終的には、その問題点を彼の上長以上の方に伝えて、理解を得て、対応して頂いて、問題が解決しました。
なので、自動化を考えていく上では、仕入れ先の資材メーカーにもその旨をきちんと伝えるということが重要になってくるのです。 例えば、こんな感じで。
みたいな…。


自動化を成功させるために。
どうせ、自動化をするのであれば成功させたいですよね。 何も、没らせるために自動化へのスタート切るわけじゃない。 …当然のことです。 成功させるカギは、なんだと思われますか?
自分のところだけがんばる? それとも、機械屋さんに丸投げ? ・・・・ いずれも違います。 ではなにか? っていうと、それは
プロジェクト的にチームを組んでやるということです。


うちらのような機械屋にまかせっきりでもだめだと思うのです。 むろん、機械化・自動化のスペシャリストとして、依頼があれば全力で取り組みます。 でも、逆に言うと、ボクらのような機械屋だけががんばったとて、依頼主の協力がなければ成立しません。
こと、何度もお話しているとおり、自動化を進めていくに当たっては資材に絡む面も多いんです。 技術的な話しになるようであれば、間に入って話しをすることも可能ですが、ボクら側からそちらの仕入れ先である資材メーカに話しをするよりも、やはり、購入主である皆さんの側から話しをする方が断然、スムースです。
また、仕様を決めて機械を製作してる傍らで、依頼主さん側では自動化してからの以降のことの取りまとめや、先にも書いたように周辺への周知とかネゴなどの徹底をお願いしたいのです。
つまり、関係各位=プロジェクトとしてのメンバーが一丸となって自動化へ取り組んでいくということで、自動化も意外とスムースに進んでいきますよ。
時短設計®な視点で、規模に応じて、設計してます。
あなたの作業現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしています。
ご相談は随時受け付けております! お気軽に。
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次の目標は!! めざせ、1000人!(← 目標 低ーー!w)
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