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環境問題とブリスター包装。

解決策・打開策は?

ブリスター包装を考えた時、結局、台紙とプラスチックがくっ付いてしまうという難点が克服できれば、将来においても有効な包装手段として存続できる… 可能性があるでしょう。 

下の画は某海外メーカーでの事例なのですが、ブリスター容器が直接台紙に溶着しないような工夫がなされています。

台紙の2重化がカギ?

台紙を2重にして、その間にブリスター容器を挟み込むようにすれば紙とブリスターの分別が容易になります。 

なお、この方法でのメリットがもう一つあります。 それは、溶着性能です。 簡単に言えば、同質なもの同士をくっ付けるため、溶着が簡単になるということです。

溶着タイプのブリスター包装ではプラスチックと紙という異質なもの同士をくっ付けるため、実は、少しテクニックが必要なのです。 機械的な調整はもちろんのこと、接着剤であるホットメルトの材質、台紙の紙質といった資材に絡む部分が重要になり、ブリスター容器の素材もポイントになります。 

溶着作業では、一般的に再生ではないバージンのPETが有効だとされています。 バージンのPETとは石油由来のピュアなプラスチックのことで、この点で言えば、脱プラ問題を考える上で逆行していると言えます。

しかし、台紙を2重にする方法をとればPETの材質は無視できます。 再生PETでも、バイオマスでも、成形さえできれば可なのです。 もっとも、強度の面があるため、その辺りは考慮する必要がありますが… 

海外では台紙を2重にする方法が主流になりつつあるように思われます。 2018年に視察したアメリカ・シカゴでの包装展でも、2重化台紙の展示が多く見受けられましたし、上記のものでもそうです。 ちなみに上記はオーストリアの製品です。

環境に対する取り組みに関して、どちらかと言えば、日本は後進国であることは否めません。 

素材メーカーは各社それなりの対応をしているようですが、実際に採用する側がそこまでの関心を抱いていないのです。

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Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。

ブリスター包装機と向き合い続けて約40年。
人海戦術が前提になりやすいこの業態で、
機械・設計・使われ方の視点から
現場の改善に関わってきました。

ブリスターパック・ラボでは、
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