脱プラ時代に突入して、ブリスター包装はどうなっていくんだろう? って、ちょっと心配になってて…
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
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さて…
流行り廃りはあるとは思うが…
ところで… ご存知でしたか?
蛍光灯って2027年には完全に生産中止されて、蛍光灯の電球が供給されなくなってしまうんだとか。
そうそう、蛍光灯というとボクは真っ先に 『CKD』 という会社を思い出すんだよ。 CKD株式会社って、蛍光灯を製造する機械を作っていて、トップシェアを誇っていたのだ。 LEDの台頭で、蛍光灯の需要がかなり落ち込み、下火になって、それが元で、機械の製作も終わりを告げたと聞いた。
CKDと言えば、エアシリンダとかその他アクチュエータのイメージが強いようだけど、蛍光灯製造装置のような精密機械メーカーでもあって、その他にはPTPブリスターという薬向けの包装機械なども手がけられている。 なので、おそらく、蛍光灯製造装置が終わったところで、会社的にはビクともしないんだろうけど。
永久ではないだろうから。
どんなに栄華を極めていたとしても、それは、永久ではない。
どんな物には流行り廃りはつきものだとは思うんだけど、ブリスター包装の先行きって、どうなっていくんだろうか? って、ここんところちょっと心配になって。
なんでか? っていうと、うちはブリスター包装機の製作を得意としていて、それが縁で、このような専門サイトも運営してる。 ここんところの脱プラとか環境問題のあおりを受けて、ブリスター包装自体が、ちょっと否定的というか、見直されるような事態に陥っているのは否めなくて… とすれば、機械の需要だっておかしくなるっていうね…。
実際、引き合いがあったとしてもちょっと保留とか、停滞とかね。 (^_^;)
元々、機械的にはそれほど需要があったわけじゃない。 というか、古いスタンスの機械でも包装するには(だましだましでも)十分使えて、特に問題はなかったようだし。 先端とか、効率化を求められる顧客に対しては、うちのような機械屋さんが重宝されるいう感じだろうね。
お客さんの中で、ブリスター包装の機械が老朽化していっているのは間違いないとは思うんだけど、それですぐに買い替えか?っていうと、この流れが作用してか、タイミングが悪い……。 で…
ChatGPTに聞いてみた!
ブリスター包装が将来的にどうなっていくんだろう? って思ったので、『ChatGPT』先生に聞いてみた。
プロンプトはこんな感じ。
脱プラ向けたブリスター包装について、ブリスター包装はどのように進化すべきか? また、包装機械はどのように対応していけばいいか?
すると、先生の答えはこうだった。
ChatGPT 先生の答え。
脱プラスチック(脱プラ)への取り組みが進む中で、ブリスター包装はその役割や材料、製造プロセスにおいて進化する必要があります。以下は、ブリスター包装の進化の方向性と、それに対する包装機械の対応方法についての考えです。
1. ブリスター包装の進化の方向性
a. 持続可能な素材の使用
- バイオプラスチックの導入: バイオプラスチックは、植物由来の材料を使用することで従来の石油ベースのプラスチックの使用を減少させることができます。これにより、カーボンフットプリントが削減され、より環境に優しい選択肢となります。
- リサイクル可能または生分解性材料の使用: ブリスター包装には、完全にリサイクル可能な材料や、自然環境で分解される生分解性材料を使用することが重要です。これにより、廃棄物管理が容易になり、環境への影響が軽減されます。
- 紙ベースのブリスター包装: 紙や段ボールなどの紙ベースの素材を使用することで、従来のプラスチックに依存しない包装が可能になります。このような素材は、再生紙を使用することでさらに環境への配慮が可能です。
b. デザインの最適化
- 素材の削減と軽量化: 包装の設計を見直し、必要最低限の材料で機能を果たすようにすることが大切です。軽量化することで輸送コストを削減し、カーボンフットプリントの低減につながります。
- モジュール型デザイン: 製品の形状に合わせて最小限の材料でパッケージを設計することで、無駄なスペースや素材を減少させることができます。
c. 消費者のリサイクル意識を高める
- リサイクルしやすい包装の設計: 消費者が簡単にリサイクルできるように、材料が一種類であるか、分別が容易な設計が求められます。また、リサイクル方法の指示をパッケージに明示することも効果的です。
2. 包装機械の対応方法
a. 機械の改良と適応性の向上
- 多様な素材対応の機械開発: 従来のプラスチックだけでなく、バイオプラスチックや紙などの新素材にも対応できる機械を開発する必要があります。これは、異なる素材の特性(例: 強度、熱可塑性)に応じて適切な加工や成形ができることを意味します。
- 柔軟性のある生産ラインの設計: 製品ごとに異なるパッケージデザインや素材に迅速に対応できる生産ラインの柔軟性を向上させることが求められます。これは、新しい市場トレンドや規制に対応するための重要な要素です。
b. 効率の向上と自動化
- 自動化とデジタル化: 包装プロセスの自動化を進めることで、材料の無駄を最小限に抑えつつ、生産効率を向上させることができます。さらに、IoT技術やAIを活用して、リアルタイムでのモニタリングや調整を行い、無駄を減らすことが可能です。
- 省エネルギー設計: 機械のエネルギー効率を向上させることで、環境への影響を減少させることが重要です。これには、高効率モーターの使用や再生可能エネルギーの活用が含まれます。
c. 製造プロセスの改善
- 熱成形技術の改良: 生分解性材料やリサイクル可能な材料に適した熱成形技術の改良を行うことで、材料の特性に応じた最適な成形が可能になります。これにより、材料の浪費を減らし、品質の向上を図ることができます。
まとめ
脱プラの流れに対応するためには、ブリスター包装とその製造プロセスの両方が進化する必要があります。環境に優しい素材の導入、デザインの最適化、消費者教育といった取り組みが求められます。また、包装機械は新素材に対応できる柔軟性や効率性を持つことが必要です。持続可能な未来を目指すためには、製造業者と消費者の双方が協力し、環境負荷の少ない包装ソリューションを模索することが重要です。
とまぁ、こんな感じの回答がでてきたわけです。
確かになぁ…
仰る通りなんだけどなぁ というのが、感想。
生成AIは、ネット上に散りばめられた情報をひっぱってきて、かき集めて、それを成形して解となす… ようなプロセスで成り立ってるから、与えた質問に対する回答も、そんなに突飛な回答ではない。
将来的にとはいうものの、現時点での既存技術の集大成的な答えだったので、『はは~ん』って感じだった。
ともあれ、『環境にやさしい』と言われているプラスチックで容器を作って、それを使えというわけだ。
ただなぁ・・
従来の化石燃料によるプラスチックは採掘とかの面で環境に対する負荷は大きいということに対する植物由来という意味で、環境負荷の低減を唄ってるのだろうけど、バイオプラスチックと言えどもプラスチックには変わりないわけで、それで環境に負荷を与えないというわけではない。
脱プラを考えるあたっての問題は、プラの生成ではなく、その後なんだよね。
生分解性を唄うプラスチックもあるけど、今のところ完全に分解されるわけじゃない。 砕けてマイクロプラスチックを大量に放出しているものもあるし、生分解で分解されたプラスチックのその後をきっちりウォッチされているわけでもなし。
逆に、まっとうにリサイクルされるのであれば、プラスチックは優秀な素材だと思える。
その辺、本当の意味で脱プラを推進されているのか? それとも、ある種の利権とか利害とか、それに向けたキャンペーンで世界が踊らされているのか… よくわからんのだけどね。苦笑
ともあれ。
ブリスター包装については、うちらのような機械製作者サイドであっても、ブリスター包装を扱うユーザーサイドであっても、考え方を変えていく必要があるのは確かなようだ。
けど… 少し云いたいのは、安直に『脱プラが流行ってるから』という流行に踊らされる格好で考え方を変えるのはやめてもらいたいなと。
この後に及んでは、たぶん、包装資材のメーカーにせよ、その他の機械メーカーにせよ、『ここがチャンス!』とばかりに、自分の商材へ振り向かせるようなキャンペーンを展開してくる。
けど、その振り向きが、将来に渡ってどういう結果を及ぼしていくのか? を十分に考察する必要があるのだと思う。
ただただ、安直に薦められるままでの選択は、恐らく、地球規模の環境にはマイナスの要素でしかないのかなって思ったりする。 今、ここで考えるべきなのは、ちゃんとしたリサイクルに向けた仕組み造りなんじゃないのかなとも思うわけです。 で、これも安直に、
うちはオールプラだし、環境にええことしてる!
先端いってるよ!
なんて、それはむしろ逆に、負荷を与えていると思った方がいい。 ボクが思うに、
積層・複合素材のプラスチックは、現時点はリサイクルできない、リサイクルしにくい素材であるから、採用する側として、環境負荷低減を唄う包装形態を選ぶのであれば、やっぱそこも知識として知っておかないとね…
なんて思うわけです。 なので、全部プラスチック使ってるからええやん!って思うのは、どうなんだろう? って、また、紙にしたって同じく。 紙単体で使う分にはいいのだろうけど、何かしらコーティングなり、ラミネートして使うのであれば、それはそれで、環境に対してどうなん? って思うわけです。
ブリスター包装で言えば、台紙とプラ容器をちゃんと分離分割できるような包装形態とか、複合材ではない【モノ・マテリアル】な素材を使うだとか、そういう取り組みを推奨していくことこそが『安易な脱プラ』へのアンチテーゼなんです。
というわけで、あなたの生産ラインがもっと快適になればいいですよね。 時短設計®な視点で、あなたの作業現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしてい
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