ブリスター包装、ブリスターパック、トレーシーラー、カップシーラー とか。
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
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さて…
名前は違うけど、全部同じ。
冒頭に書いた、
ブリスター包装、ブリスターパック、トレーシーラー、カップシーラー など、
実は呼び方が違うだけで、原理的には全部一緒なんですよ。 誤解を恐れずにいいますが、端的に言えば、容器の種類が違うだけのこと。 機械的な構成は、ほぼほぼ同じで似通っています。
ただ… 少し違う点は、どんな蓋材を使うか? というのがあります。
台紙に厚紙を使う。
うちが得意としているブリスター包装では、蓋材として厚紙が使われています。 歯ブラシなどの包装の場合では、フィルム材が使われる場合もあるのですが、概ね、「厚紙台紙」が使われている場合がほとんどです。
一方のトレーシーラーと呼んでいる分野では、プラスチックトレーにフィルム材を使って蓋をするというのが一般的かなと思います。
そうそう、トレーシーラーの分野での用途の主流は食品系ですよね。 食品向けなので、紙の蓋材は適さない。 適合させる場合には、紙にプラスチックをコートして使うような感じになります。 じゃないと、水分の問題がでます…。(^_^;)
流行り廃りはあるの?
包装の分野でも、流行り廃りっていうのがあります。
昔のことなのですが、〝カップ〟系の包装が流行った時がありました。 なんで流行ったのか? って言われると、よくわからないのですけど、包装資材メーカーが仕掛けてる場合がほとんどだと思います(思ってます)。
その当時は、お菓子の類だったと思うんですけど、カップを使った商品が市場にたくさんでていました。 今は、ピローになってるけど、たしかカラムーチョのカップがでてきたのも、この当時だったような… (が、調べてるとでてこない。 完全めしはでてくるんだけど、知ってるのは今のじゃなく、もっと、ずっと前。(^_^;) )
ちなみに、カップ系の包装では、〝カップシーラー〟と言われる機械が使われるのですが、実は、これも原理は同じ。 ホットメルトが塗布されている蓋材を使って、『ヒートシール』でホットメルトを溶かして溶着するというパターンになります。
今は、世界的な・・・
仕掛け…
という面で鑑みれば、今は、『脱プラ』かな。 それがキーワードになっていて、包装形態にも大きく影響を与えているのは否めないです。 「脱プラ」に加えて、〝減プラ〟が、一種の【世界的なキャンペーン】になっている感じですね。
包装とは少しズレルかもしれませんが、身近では、〝レジ袋の有料化〟がそれです。
レジ袋を失くしたところで環境への影響は微々たるもの… なのだけど、世界的なキャンペーンが貼られ、日本(政府とか業界)もそれにすぐに賛同・反応して、レジ袋が有料になった… という流れはたぶん、周知のことです。
レジ袋が有料になること自体は、特に悪いことではないとは思います。
なんでか? っていえば、レジ袋を製作しているメーカーからすれば、今まで〝フリー(無料)〟で配られていたわけで、何なら、それを購入するスーパーとか小売りの業者からは、恐らく、買い叩かれてたのは否めない… なので、メーカーの立場で考えれば有料化にするのが妥当かなと思うわけです。
初めから有料にしとけばよかったのに… と思うし、環境問題をフックにするところが、ちょっとなぁ って、個人的には思うわけです。 ともあれ、脱プラ・減プラの流れは、今や包装の絶対的なトレンドになってしまってる感は否定しません。
主流は、紙?
脱プラ・減プラが言われ出した以後の流行りの面で言えば、やっぱり、紙ベースの包装になりますよね。
プラスチックトレーが〝紙〟に置き換わってきたという感じです。 ブリスターでさえ、紙ブリスターと呼ばれる形式のがでてきたりしています。 しかし、なんでもかんでも、紙へ… という流れは、少し怖い気がします。
身体への害。
〝紙〟を使うということは、通常で考えると〝紙〟だけでは、使えないわけです。 なぜなら、〝紙は水に弱いから〟。
じゃぁ、水の環境でも使えるようにするにはどうするか? っていうと、水に強い素材などを表面へコーティングしたり、ラミネート(積層処理)したりして、強度を増してるというわけです。
ここで問題にしたいのが、身体への影響。
水を弾く素材の代表的なものに、フッ素化合物を使ったコーティングがあります。 実は、これが大きな問題になりつつあるんですよね。
永遠の化学物質問題。
PFAS(有機フッ素化合物)と言われる物に対する問題で、大きな問題になってきています。 この問題、恐らく既に耳にされている方も多いんじゃないでしょうか?
地下水が汚染されているという問題は、ここ最近のホットな話題です。 こと、横田基地周辺ではそれが顕著な問題になっています。
なんでか? っていうと、横田基地での火災で大量の消化剤が撒かれ、その消化剤にはPFASが含まれていて、それが地下水に流れ込んだ… ということです。
フッ素加工されたフライパンなどもこの問題を含んでいます。 また、包装でのもっと身近では、紙容器への適用もあります。 最近は見直されているようですけど、耐油性や防水性を得るために、この薬剤を使ってコーティングされている容器があるんです。
何が問題なの? 便利でええやん? って思わないでくださいね。 PFASは、身体に蓄積され、かつ、体外排出が難しいのです。 それをいうと、〝直ちに健康被害はない〟というお得意の文言で返されそうですが、直ちになくとも、〝じわじわ〟と蝕まれていきます。
それは、あなた自身に対してではないのかもしれませんが、子どもや、孫、ひ孫の代にはより顕著な形で表れてくる類の問題です。 ただ一つ言えるのは、この問題、日本ではそれほど叫ばれていなくても、世界ではとっくに大きな問題になっているという事実があります。
単純に、脱プラ ⇒ 紙にすればええやん って、紙にするも、この問題は、半恒久的に身体へ影響を与えることは否めないのです。 私見なのですが、最近、やたらと生理的に絡んだ問題を耳にする機会が増えてきているきているのは、こういった問題が関係しているのではないかなって思ったりもします。
内分泌(ホルモン)系に作用する場合が多いため、可能性はゼロとは言い難いのだと思えます。 便利さの反面、こういったリスクは知っておくべきですよね。
で、話しがそれましたが…
プラは悪い面だけではない。
ということを思えば、脱プラって一斉に向かうのはなんだかナンセンスなんじゃないのか? なんて思ったりもします。
プラスチックをよく考えてみれば、これほどリサイクル性に富んだ物質はないのではないのか? って思えます。
自由に形も変えれて、薬品にも強くて、手軽で… ほんと、万能ですよね。 万能であるがゆえに依存しすぎたというのは否めないのでしょうけど、だからこそ、
単純に〝脱〟や〝減〟じゃなくって、もっとシンプルに、よりよく回収してリサイクルを促せるような、今より進んだ仕組みを、もう一歩踏み込んで考えていけばいいんじゃね?
なんて思うわけです。
ともあれ…
ブリスター包装機を手掛ける仕事をなりわいとしておりますが、実のところ……
ぶっちゃけ、脱プラへのシフトの所為でか、ボクらが手掛けているような機械の需要が薄くなってきているのは否めないのです。
事実… 数年前に化粧品会社さん向けに装置をリリースしたことがあるんですけど、市場を見た限り、ブリスター包装からシュリンク台紙へ完全シフトされているようでした。(涙) 概ね、そんな感じです。 (大泣)
包装資材とセットで手掛けているわけではないため包装形態そのものが変わってしまうと、機械の製作側からすればかなりね… (涙)
と、弱音を吐いてる場合ではないのですけど、状況的にはあまり明るくないのは事実なのです。
というわけで、冒頭のそれ。
ブリスター包装も、トレーシーラーも、カップシーラーも構成的には同じなので、〝ブリスター包装機だからムリだよね?〟なんて思わずに、ひと声かけて頂けるとすごくうれしいです。
自慢ではないですが、他とは違う方法やアイデアをたくさん持っているつもりです。 なので、よろしくお願いします!
というわけで、あなたの生産ラインがもっと快適になればいいですよね。 時短設計®な視点で、あなたの作業現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしてい
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