目の前に、250万と1000万のブリスター包装機があったとします。 あなたなら、どっちを選びますか?
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
さて…
どっちを選ぶ?
値段だけをみてると、〝250万! 安い!!〟 という印象が先にたってしまうのかもしれません。 だけど、値段だけの情報では選びようがありませんよね。 聡明で賢明な方なら、もっと内容を知ってから選ぶはずです。
でも… もしも、値段だけで選ぼうとされたのなら! ちょっと早計すぎやしませんか? というわけで、ちょっと機械仕様を補足しますね。
この条件で仮定した場合。
250万の包装機は、いわゆる木型を使った〝平版〟仕様なブリスター包装機で、木型1面に10個づつセットして、処理ができるという仕様。
一方の1000万の包装機は、2丁取りの仕様で分20ショット程度の能力をもっていて、製品は手投入であるものの台紙が自動で供給され、溶着後の製品は自動で排出される… という仕様。
_さて。
この条件で考えたとき、あなたならどちらを選びますか?
判断は、トータルバリューで。
判断する条件はいろいろあるのかもしれませんね。
1000万となれば、250万の機械の4倍のコストがかかってしまう…
ということを思えば250万の機械は、価格面で言えば魅力的にうつります。 1000万のを1台買うのであれば、250万を4台買おう! なんていう発想もでてくるのかもしれません。
トータルバリューで検討する。
でも…
検討する場合には、価格からちょっと離れて考えてみる視点が必要です。 注目すべき点は、
必要な作業者の数とか、作業への段取り、作業時の流れ…
などといった〝作業そのもの〟に係るところです。
250万の機械で言えば、〝一度に10個づつ処理ができて…〟、という、これだけ見ればたしかに合理的ですばらしい能力に映るのかもしれません。
だけど、木型に10個入れるためにどれだけの労力がいるのか? よく考えてみて欲しいのです。 能力や性能は、その辺りがポイントになってきます。 この場合で言えば、全て手作業です。
つまり、木型へのブリスター容器のセット、容器への中身のセット、台紙のセットを人手でするということです。 また、溶着が終わったのちの取出しも手作業ということを考えたなら作業効率的にはどうでしょうか? 取り出した後は、その商品の検品、次いで、小箱等による箱詰め作業があります。
この一連の作業、1~2、3人でやるとなれば、すごく時間がかかってしまうのはすぐに想像できます。 とするなら、もっと作業者を投入する必要がでてきますよね?
_最低でも5人程度でしょうか?
一方の1000万の機械を考えた場合はどうでしょう? 台紙の供給は自動で行なわれます。 作業者は容器と中身を入れるだけ。 商品の投入部分は、概ね1名で作業できます。 溶着後の製品取出しは自動なので、もう一人の作業者は、排出先で検品と箱詰め作業ができる… というわけです。
加えて、台紙供給部の補充や容器や中身の製品の段取りを考えるともう1人人員がほしいところ。 でも、その担当は常時必要なわけではないので、半分くらいの労力で済みますよね?
とするなら、2.5人で大丈夫ということになります。
〝少ない人員〟でできるということが『キー』になる。
250万の機械では、5名体制。 1000万の機械では、2.5名体制。
さて… どちらを選びますか?
機械を選ぶっていうのは、結局、そういうことなんですよね。 トータルで考えて、計って、判断しないと後々に辛い目にあってしまうということなんです。
こと、最近では時給単価が上がっていく傾向にあります。 政策でも、最低賃金を1500円に! なんてことが叫ばれてます。 とするなら、どうなんでしょう?
余談ですが…
大手の会社なら、機械の導入に際しては、それなりの担当部署や担当者がメーカーのカタログとかメーカー営業・技術者との打ち合わせで諸々の情報を仕入れてきて、パフォーマンスを算出する… ということをやっています。
ボクの以前の会社でもそのようなことをしていました。 評価チームみたいなのができて、処理や作業性みたいことを検証していくと言う感じ。 最終的には、購買部が交渉して値段を決めるのですけど、技術的面では既に決まっているという感じでしたね。 例え、安くてもそこは採用されない。
もっとも、規模はどうあれ、機械・設備がわかっている会社さんはそういった吟味をしているということです。 その上で、機械本体の値段の算段に入ると言う感じですかね。
価格だけで判断したらアカン
結論を言えば、価格だけで判断したらアカンっていうこと… です。 とはいえ、懐(フトコロ)事情も加味する必要は大いにあると思うんですけども。 苦笑
〝安物買いのなんとやら〟 にならないように注意してくださいね。
というわけで、あなたの生産ラインがもっと快適になればいいですよね。 時短設計®な視点で、あなたの作業現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしています。
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