よく考えてみれば、包装と環境問題って切っても切れない関係ですよね。 環境に直結しているといっても過言ではなさそうです。
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
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さて、主題の件。
ちょっと待って! それ本当に配慮してる?
充電用のケーブルって、すぐに逝かれてしまいますよね。(^_^;) んでもって、うちは家族が多いもんで、結構な率で、ケーブルの取り合いになるのです。笑
そんなわけで、先日、iphone用の充電ケーブルを買うべく店でいろいろと見てたんです。
で、買ったのがこれ(画像参照)。 ライトニングケーブルの2mのやつで、根元がしっかりしてそうなタイプ。 たまたま見かけたブリスターパッケージのもので台紙が2重になってて、これは! って思って買ってみました。
ブリスター包装機を創ってるという仕事柄、やっぱり、ブリスター包装されている製品に目が行きます。笑
そうそう、充電ケーブルって、根元からやられてしまう率が高いんですよね。 取り外しが多くて、根元が屈曲を繰り返して断線してしまう・・・ って、今回の話題はそこじゃなくて。w
台紙を2枚使いのメリット
まず整理として台紙を2枚使うメリットをお伝えしておきますね。
台紙を2枚使うメリットは、ブリスター容器を分離しやすくするということにあります。 台紙+容器+台紙の順で容器を台紙で挟むことで、台紙に容器をくっ付けなくても包装でき、分別しやすくなるのです。 (以前のログを参照してください)
また、紙同士をくっつけるため、溶着も容易になるという大きなメリットがあります。
従来の方法だと、ブリスター(樹脂)と紙という異なる素材を接着することになるので、接着剤や素材の選定を少しデリケートに、ナーバスに扱う必要があったんです。 でも、紙同士となると同種の素材になるため、その点は少し楽になりますよね。
一方、デメリットは2枚使う分資材代が高くなってしまうということが挙げられます。 中小企業の多くは、この点を理由にして2枚使いのパッケージを使いたがりません。
気持ちは分からなくもないのですが、これだけ環境問題が叫ばれているにもかかわらず、なんだかなぁって思います。 一方で、溶着しないスライドタイプのブリスターの需要は多くあるみたいですよね。 ご存じの通り、スライドの場合は溶着しないので、分別が簡単に行なえるという大きなメリットがあります。 が!!
改ざんされやすいし、万引きの温床になっていることも事実としてあります。 店舗担当者の方々は、商品中身の抜き取りを防ぐためにラッピングしたり、防犯ブザーをつけたりなど、店舗側で(余計な)二次的対応をされています。
消費者目線でみれば、留めてあるステープル(ホッチキス)が指に刺さったり、床に落ちて難儀したり・・・などといった対応に迫られているというのもありますね。 小さいお子さんやペットのいるところでは、ステープルの針は死活問題です。 (A;´・ω・)アセアセ
あと、これが一番大きな問題なのですが、スライド方式は抜き取りやすいパッケージということで海外ではNGなんです。 というわけで、海外進出を狙ってる企業さんは注意してくださいね。
今回購入したこの製品。 台紙を2枚使いしてて、『おーーー! 環境対策してるやん』って思ったんです。
がね・・・。
?? これはダメ!!
買ってきて、いざパッケージをあけてみると、驚きました!
驚いたというか呆れてしまいました。 何が? って、2枚使いのメリットが全然なってないから。 (下画像参照。)
折角の2枚使い。 肝心の2枚使い。 ブリスターが台紙にくっ付いてしまってますやんかっ!!! (*ノω<*) アチャー
いやぁ、もう、最悪なパターンって言えるんじゃないでしょうかね。草
これじゃ、分別が容易というところの話では全くなくなってしまってます。 おまけに、ものすごく開けにくかった。 恐らく、糊引きのパターンがまずいのか、容器の寸法があってないのか・・・ だと推測します。
見せかけの環境配慮はダメ。
キツイ言い方かもしれませんが、これって、詐欺。
環境問題に配慮してますっていう詐欺に等しいです。 見かけ、企業側の姿勢はありそうなんですけど、やっぱり実際が伴わないと、かえってマイナスなイメージが定着してしまいます。 やるなら、きっちりとした対応でやるべきで、ちょっと残念だなって思います。 それに、このパターンでは、かえってコスト高になってしまってるのは否めないです。
なんでか? っていうと、容器がくっ付いてしまってる以上、台紙を2枚使う意味がないからです。
これだったら、2枚で挟まなくても、従来のブリスター容器+台紙で十分に事足ります。 逆に、環境に配慮するために2枚使いを採用されたのであれば、ボクが購入したこのパッケージは包装NG品に相当します。 だって、容器がくっ付いてしまってるから。
環境への対応が声高に叫ばれています。
地球環境がアウトになれば、むろん、我々も生活していけません。 近年の異常気象のことを思うと、切羽詰まった状態まで来てるのかなって思ったりもします。
何の意識もなく『普通の』生活をしてる分には、当然、何の考えもないまま生活してしまって、その結果、気が付いたころには・・・
一人一人が、そこに目を向けて、配慮していくことが重要だと思います。 こと、商品・資材を提供する側の人間であれば、なおのコト真剣に捉えて、対応していくことが大事であり、それが提供する側の使命なのだと思います。
時短設計®な視点で、あなたの包装作業の現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしています。
ご相談は随時受け付けております! お気軽に。