リリースさせて頂いたお客様は、歯ブラシの生産メーカーです。
歯ブラシの包装では、木型を用いた平版でのブリスター包装機を使って、
12本取り仕様の一枚もののブリスターシートに歯ブラシを装填し、ブリスターと同等サイズの
台紙をかぶせ、シールして、その後、抜き装置を使って1個づつの状態にするという方法が
一般的に行われています。
作業工程を確認していると〝溜まり〟が非常に多かったのです。具体的に言えば、
- ブリスターシートに歯ブラシを入れていく作業工程での 溜まり。
- 台紙カバーを置き、ブリスター包装機で溶着した後での 溜まり。
- 抜き装置で溶着後の製品を抜き取る際の 溜まり。
機械の手前に〝溜まり〟を置き、その工程に応じて作業グループが移動していくといった形で
作業が進められていました。
特に目立っていたのが、抜き工程での不良でした。
抜き時にバランスがとられていないため、不完全に抜けてしまうという不良に加え、
抜いたときに溶着不良が発覚するという不良です。
こういった作業の見直しを図るべく、考え方を変えてもらったのです。
つまり、溜めをつくるのが “ストック型” のオペレーションとするなら、
提唱させて頂いたのが、流れを意識する “フロー型” のオペレーションです。