ご存知でしたか? 機械の性能は、実は〝コレ〟で決まるんです。 さて、〝コレ〟ってなんでしょうか? 笑
というわけで、ちょっと解説していきますね。
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
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さて・・・。
機械性能を決める因子。
生産現場などで機械を扱われている場合、機械の性能=パフォーマンスはとても気になりますよね。
ここでいう機械の性能とは、処理能力や操作性などのことです。 導入を決められる際には、当然、その辺りのことを十分吟味して購入されるのだと思います。 また、設置以降は、その性能が謳われている仕様通りに、自分たちの目論み通りに発揮でき、生産を行っていけると思われる方がほとんどでしょう。
【ほとんど】 ・・・ 実は、ここにひとつのポイントがあります。
〝導入した機械・設備が、自分たちの目論み通りに機能してくれる。〟
この時の〝目論見〟がどの辺りのレベルを指しているかで、結果が変ってきます。 もし、〝盲目的〟な目論見であるとするなら少し危険をはらんでいます。 つまり、思うようなパフォーマンスが維持できないということです。 傾向として、機械導入が初めてであるとか、自分たちで機械を扱うことなく外部で作業を行わせているファブレスのようなところでは、『盲目的に』思われる方が多いような気がしてます。(個人の見解です。)
逆に、機械・設備を多く導入されていて、ある程度の見識や知識、また、機械設備に対する心構えなどを持たれているところでは、自分たちの『策』があるため、パフォーマンスを維持していくことができます。 むしろ、仕様以上のパフォーマンスを発揮させることもできます。
結局のところ、機械の性能は、機械そのもののスペック(仕様)〝だけ〟で決まるわけじゃないんです。
では、何がその『明暗』を分けているのか? まず、結論から先に言うと、全ては機械・設備に対するコレが決め手になっています。
1.会社の素養・資質・理解度。
2.担当者の資質・素養・モチベーション・理解度・器用さ
詳しく、お伝えしますね。
会社の素養・資質・理解度。
第一に、会社として機械・設備に対し、どのような位置づけで捉えているのか? ということが挙げられます。
ここでひとつ質問です。
あなた方にとって、『機械・設備』とはナニモノですか?
機械・設備に対して、どんな感情で接し、どんな風に扱うか? で、のちのちのパフォーマンスが大きく変わってきます。 別の言い方で言えば、【価値観】にあたる部分です。
ひとつの考えとして、機械・設備とは〝生産財である〟ということが言えます。 つまり、〝お金を生んでくれる財産〟という考え方です。 うまく扱えば、たくさんの利益を生んでくれるわけです。 そのためには、当然、それなりの知識、見識、理解が必要になってきます。
つまり、生産財として有効に活用していくために、
何が必要で、どういうことをしていかなければならないのか?
機械そのものに対する捉え方や運用面に対する考え方が、機械のパフォーマンスに大きく関わってくるということです。 使いぱなしではなく、機械・設備を維持管理していくための自社内での仕組みを作ることによって、より大きな〝利益〟を生んでくれる【財産】になるというわけです。
そういった知見や見識から、それなりの規模の会社になるとメンテナンス専門の部署や専任の担当を設置し、生産に支障をきたさないように徹底して日常点検や定期的な修理・修繕を行う体制がとられています。
逆に、(個人の見解ですが…)機械導入に対して初心者である場合や、生産を全て外部委託しているようないわゆる〝ファブレス〟で生産対応を行っている会社などでの場合、機械に対するこの辺りの認識が低い傾向にあるようです。 そこには生産財という意識はなく、
というある意味【奴隷】のような扱いで、掃除も行わず、当然、メンテナンスすら行いません。 また、機械・設備はチープに抑え、業者から買い叩くというのも傾向のひとつです。 反面、オーナー自身は、高級外車を載りまわすという….
担当者の資質・素養・モチベーション・理解度・器用さ
次に、その機械設備に就いた担当者の資質・素養なども大きな因子に成り得ます。 これは、会社側の任命責任にも関わってくる問題になるのですが、機械・設備のパフォーマンスを維持していく上で、とても重要な事由になります。
担当に就いた以上、やるべきことはやる。 必要であれば、勉強し、学習する。 そこの気概がない限り、パフォーマンスの維持は不可能です。
これは、以前経験したことなのですが、あるお客さんの話です。
〝彼〟は、弊社が開発する機体の担当にアサインされました。 機械納品が迫り、納入した直後に彼が発した言葉は今でも忘れられません。 彼が何といったか?
家電のようにすぐに動くと思ってました。
ボクは他にも担当してるので、後はやっといてください。
生産設備をよく知ってる方なら、この言葉を聴いてどう感じられるでしょうか? ボクらは、唖然としました。 彼への会社としての教育がなってないとも思いました。
おまけに、立ち上げの作業を傍でみることもなく、作業は全てこちらに任せきりで、ただ結果を聴くだけ。 あげく、生産する設備を家電扱い。 確かに、家電も機械と言えば機械なのでしょうけど、生産設備とは全く位置づけが異なります。
そんな彼は、まがりなりにも機械設備を見る〝技術〟関連の部署の所属でした。 そこは、加工装置も自前で作ってしまうほどの技術を持たれているところでもあったのですが、彼の行動と発言があまりにも弊社の考えと合わなくて、正直、この時の仕事はかなりきつかったです。 (A;´・ω・)アセアセ
一方で、また別の会社さんになるのですが、担当が変って機械設備の扱いが格段に進歩したという体験もしました。
以前の担当は全く機械設備に興味関心がなく、わかっているようでわかっていないという感じでした。 当然、機械のパフォーマンスもでず、当初の目論みからかけ離れてしまっていました。 〝オーナー〟の目論みで、自動化を目指した装置だったのですが、担当の彼はそれをあまり良しとせず、旧来の人海戦術でのやり方に傾倒し、こちら側の整備を行っていたようでした。
〝自動機に明るい〟担当に変り、様相が一変しました。 彼は改造すべき点を的確にまとめ、弊社に相談に来られ、共に改善・改良して、さらにパフォーマンスが出せるようになりました。
機械への好き嫌い、得手不得手はあるにせよ、担当にアサインされたからには責任があります。 わからないなら、それをまとめ、聴く、調べるということも必要です。 やらされている感満載でイヤイヤ仕事をしているなら、いずれ事故を招きます。
また、そんな風にしていることで、利益も損なうことになり、強いては自身の給与にも〝悪い方向に〟跳ね返ってきます。
それに、設備の導入が〝オーナー(経営者)の意向〟であるなら、その意向に従って、よりよいパフォーマンスが発揮できるようにしていくことが担当者(スタッフ)の責任であるとも考えます。 オーナーの意向に従えないのであれば、担当を変えてもらえるように自身で進言するか? もしくは、会社を辞めるかでしょう。
ご自身が経営者なら、どう判断するか? 結局、スタッフ(従業員)としての在り方にも起因してきます。
大事なことは、担当になった以上、〝機械・設備をうまく活用していくために、自分ができることはなんだろう?〟と常に考え、機械やその周辺を観察することです。
消耗品は大事。
もうひとつ大事なこと、導入後の日々の点検や消耗品類の扱い方です。 これは、至極当然と言えば当然のことなのですが、案外おざなりにされている場合が多いのです。
個人的な見解から言うと、この辺りのことは特に、機械導入が初めてであるとか、機械を支給して作業をさせているところとかに多いような気がします。 機械が止まると、たちまち生産に支障を来してしまうのですから、徹底した管理体制やメンテナンスの意識を持つということを当たり前と言えば当たり前のことです。
メーカーが規定する消耗品は、あくまで通常使用時での消耗品です。 使用頻度が激しい場合や、環境が悪い場合などは当然、消耗品の範囲も変わってくるはずです。 ご自身の環境に応じて、消耗品に成り得る部品や器材を事前に手配しておくということも必要です。
また、これは最低限の事由なのですが、工具類も同じくです。 生産設備を導入することは、同時に、工具類の準備も必要であるということです。 工具がないと、日常点検やメンテナンスなどにも影響してきます。 機械設備を導入する一般常識として、それなりの準備は必要です。
ちなみに、〝よくできた〟会社さんは、専用の棚を設けて保全用のストックを持たれています。
まとめ。
スペックを維持していくために。
仮に、とてもハイスペックな機械を導入したとします。 しかし、毎日使いっぱなしで、掃除すらすることもなく、日々の点検や消耗品の確認、補充などを怠っているとすればどうでしょうか? もしそうだとすれば、機械的な性能を十分に発揮することはできません。 これは自明です。 また、その状態が続くとするなら、事故を起こしてしまう可能性は大きいです。
前述のように機械導入が初めてであるとか、機械だけを支給して外部に生産を委託しているようなところでは、盲目的に〝何もせぬとも、機械の性能は維持できるモノ〟という誤った認識があるようです。 こと、資材だけを支給して、全ての作業をお任せしているようなところでは機械を自分たちで直接触れたり、操作したりするわけじゃないのでそれが顕著です。 特に消耗品の類に至っては、『出費』の扱いになってしまうキライがあるため、余計におざなりになってしまうようです。
自分たちの管理の杜撰さが起因しているにもかかわらずメーカーにその責を負うというのも、この関連での傾向でもあります。(A;´・ω・)アセアセ 機械の点検をおざなりにしてしまうのは、会社の体質もさることながら担当者マターということもあります。
当初の機械的スペックを維持し、且つ、パフォーマンスを高めていくためには、会社として生産設備に対する捉え方や考え方を正すとともに、適材適所にスタッフをアサインするということが大切です。
消耗品や保持・保全に必要な経費は、〝出費〟だと思わず、将来に向けての〝投資〟だと思って運用していくことが肝要ですね。
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