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台紙2枚使いのブリスター包装について。

以前のブログで、台紙2枚使いのブリスター包装について書いたんですが・・・

こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!

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さて、主題の件。

前のブログで、台紙を2枚使ったブリスター包装について、『これ、あかんやつ!』という内容でログを書いたんですが・・

もう一個の見方があることに気が付いたので、訂正します。

表面を整えるという機能。

環境を考えることは、もちろん大切。

台紙を2枚使えば、ブリスター容器そのもののを溶着することなく包装できるので、廃棄時の分別機能を得られるという見方がある・・というのは、前回のログでお伝えした通りです。

環境を考えれば、その機能を与えるということは素晴らしいことだと思いますし、これからの世界を考えていく上で、切離せない事由なんだとも思います。

が、一方で、台紙2枚使いにはパッケージの美観という面もあるということを追記します。

これは、最近わかったというか、思ったことなんですけども。(^_^;)

表面の美観ということへの対応と・・。

基本的な溶着タイプのブリスター包装は、『台紙と容器を熱でくっつけるだけ』の代物。 

で、包装に関してよく起こる問題が溶着不良なのです。 台紙と容器がきちんと溶着されておらず、店舗での陳列時に中身が落下、もしくは、容易に剥がれることで盗られてしまうという問題があります。

そもそも、包装作業時によく確認することが必須なのですけど、中には『よく着いているように見えて、着いていない』という場合や、糊引き(ホットメルト)の素材が悪く、容器と台紙の親和性がとれていない場合もあったりして、なかなか難しいのです。 

こと、親和性の問題は、包装段階でわからなくても、時間の経過で剥離してしまうということもあったりします。

などという問題を考えると、台紙を2枚使うという方法は妥当な対策と言えます。 要は、台紙で容器を挟み込むことで、容器の脱落を防げるというわけです。 台紙が1枚増えるので、それなりのコストはかかりますが、店舗での商品の脱落や盗難というリスクはメーカー側の信用問題にもつながるため、それ以上のメリットはあります。

また、台紙を2枚使えば、ブリスター包装のグレードを上げる=商品価値をより高めることにつながるのです。 パッケージを〝オシャレ〟にしたい場合、台紙と容器がくっついた『むきむき』の状態よりも、その上に台紙を一枚かぶせることで、よりきれいに魅せることができます。

この時、容器と台紙をくっつけさせるかどうか? という選択肢があります。 環境に考慮させるなら、くっ付けないという選択があり、また、美観だけで考えるならくっ付けるという選択ができます。

ただし、この選択は、台紙の厚みやホットメルトの塗布具合も関連してくるため、その辺りの特性を十分に知っておく必要があります。

台紙の厚みと、ホットメルトの質。

溶着時の作業を考えると、台紙を通してホットメルトを溶かすという、いわゆる一般的なブリスター溶着の方法が適用されるため、台紙に厚みがあると、その分、溶着時間がかかってしまうということに繋がります。

この場合、容器を台紙にくっ付けないという方法でいくのであれば、容器が熱で侵され、変形してしまうというリスクは免れません。 つまり、パッケージがうまくできないということに繋がります。

なので、もし、台紙と容器をくっ付けない選択をするのであれば、台紙の厚みを薄めにしたデザインにして、且つ、短時間・低温で溶けるホットメルトを塗布することをお奨めします。

逆に、台紙と容器がくっ付いていいのであれば、台紙と容器がくっ付くようなホットメルトの塗布を行うことで回避が可能になります。

いずれにしても、包装作業の作業効率や作業者の負荷にもかかってくる事がらになるため、包装に対する方向性を決め、十分な配慮が必要になります。


時短設計®な視点で、あなたの包装作業の現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしています。

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Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 先代よりブリスター包装機と関わり約40年余り。『人海的な手作業』が主流のこの包装業態に風穴をあけるべく、もっとブリスター包装機械のことを知ってもらいたくてこのサイトを立ち上げました。包装作業は毎日のことなので、なるべく、その負荷を減らせるようできればと思ってます。 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。 あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^)