製品が出来上がって商品化を考える時、その包装に関わるコストがどれくらいになるのか? それ以前に、それらをどのように捉え、どのように考えていけばいいのか? しっかり押さえておきたいポイントですよね。
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
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さて、主題の件の本題に入りますね。
ブリスター包装での包装コストの捉え方。
まず、質問なのですが、包装コストと聞いて真っ先に思うことはなんですか?
概ね、ほとんどの方が台紙やブリスター容器などの包装資材をまっさきに思い浮かべるはずです。 そして、それらの包装資材についてのコストを、わずか0.1円の単価でも下げるべく躍起になってしまうのです。
たかが0.1円でも塵も積もれば… という気持ちは分からなくはないですけど、そこへの注力は大きな間違いなのです。 間違いと言うよりも、落とし穴と言うべきでしょうか。
包装資材代を節約することはもちろんコストを考える上で重要なファクターです。 でも、そればかりにフォーカスしてると、全体のコストを下げるどころかかえってコストアップに繋がってしまうのです。
じゃぁ、どうするか?
たぶん、今からお伝えすることは見落とされがちというより、あまり認識されていないコトだと思うので、詳しくお伝えしていきますね。
包装資材の単体コストから一端離れてみる。
コロナ・コロナと、あんまり明るいニュースがないですね。 景気もあんまりよくない感じ・・ というか、ドンドン格差が
産まれているような気がしてなりませんが。 だからこそ、今一度、包装現場におけるコストも見直したいところですよね。
繰り返しになりますが、包装コストについてどんな風に捉えられていますか?
ブリスター包装に関して言えば、冒頭でお伝えしたように、まっさきに、台紙やブリスター容器そのものの〝資材コスト〟に目がいってしまう方がほとんどだと思います。
実際、クライエントさんと話をしていてもコストへの着眼は包装資材そのものに向けられる方が大半です。 また、そういう目で話をされる方の傾向としては〝包装現場を知らない人〟が多いようにも感じます。
ついでに言うと、包装現場を知らない経営者や購買の担当が【コストダウン=包装資材の仕入れ単価を下げること】と安直に思い込んでその考え方で突き進んでしまって、残念な結果を招いてしまっているようにも思えます。
あ~、気を悪くされたらごめんなさいね。(*;ω人)ゴメンネ… でも、ホントのことなので。w
確かに、包装資材のコストを下げれば〝見かけの〟コストは下がります。 でも、はっきりいうと、そのやり方ではかえってコストアップを助長してしまうのです。 … その可能性があるという方がいいでしょうか。
なんでか? と言うと、ブリスター包装で言えば〝包装資材が包装のカナメ〟になります。
包装資材が包装のカナメになる…?
これはブリスター包装に限ったことではなく、どんな種類の包装でも同じことなのですけど、もし、『盲目的』に包装資材のコストを下げて、その質まで下がるようなことになったとしたらどうでしょうか?
立場を変えて、よく考えてみてください。
包装資材メーカ側からすれば、お客さんから包装資材のコストダウンを強いられると、その素材の吟味から始まり、工程の短縮などによって、お客さんに対する包装資材の単価削減を実現しようとします。
今までと同じ材質で単価を下げようとすると、端的には、自社の利益を損なう可能性がでてきます。 自社の利益を圧迫してまで、お付き合いできるようなお客さんなら別なのでしょうけど・・・
ブリスター容器の面で言えば、量産体制にもっていくことでコストダウン化を図ろうとされるはずです。 また、量産体制であっても極力2次工程が少なくなる格好に仕向けられるでしょう。 もしくは、容器に使用しているPETの材質や材料仕入れ値を少し下げるなど、あらゆる方法を模索されるはずなのです。
となると、容器の真空引きが甘くなったり、資材出荷時の梱包が甘くなったりとコストを下げたことによる弊害が生まれてしまうのは自明ですよね? 台紙にしても同様です。 紙質が少し悪くなったり、印刷インクの質が以前よりも低下したり。。
そういった事柄が、あなた方のブリスター包装工程へ〝生産性の低下〟という形で跳ね返ってくるのです。
生産性が低下すればどうでしょうか? 包装コストは下がりますか? それとも、上がりますか?
全体を見て判断する。
包装コストの考え方は、〝頭から尻まで〟を見なければなりません。
つまり、
包装資材を入荷し、製品を包装して、それが商品として自社工場から出荷されていくまで。
それが一連の工程であって、それ全部が包装コストとなるのです。
なので、資材だけのコストダウンは、局所なコストダウンでしかなく、かつ、包装資材をケチった所為で、包装における生産効率を下げてしまったのでは、本末転倒な結果を招くということなりますよね。
残念ながら多くの経営者さんたちは、こういったことを見落としてしまっています。 いや、そこへの視点が欠落してしまっている場合がほとんどなのです。
もう少し言えば、包装を外注されているようなところでも同じです。 いや、むしろ、包装作業を外部委託されているところほど、それが顕著なのかもしれませんよね。
包装資材だけを支給し、作業は自分たちでしないので包装現場のことはさっぱり何もわからない。 なので、単純に包装資材単価さえ下げれば包装コストも下がると勘違いしている。(涙)
でもその所為で、実際に泣きをみているのが包装に携わっている現場なのですよ。(A;´・ω・)アセアセ
資材単価を下げて、ハッピーになるところなんてどこにもありません。 いや・・ ハッピーになるのは全く現場を知らずに発注だけをしているあなただけなのかも。(A;´・ω・)アセアセ
でも、そういう商売をしているといずれソッポ向かれてしまいます。 となれば、これも本末転倒。
話を戻して…
では、どうすればいいでしょうか?
〝損して徳(得)を取る〟発想。
それはズバリ、〝損して徳(得)取れ!〟の精神です。 (`・ω・´)キリッ
包装資材の単価を下げる方に注力せず、むしろ、作業性をあげるためにどうすればいいか? を包装資材メーカーを交えながら考える・・。 これが一番重要です。
もしかすると、包装資材の単価があがって、その分自社の利益は減るように感じるかもしれませんが、逆です。 むしろ、生産効率があがって〝時間〟という利益が生まれるのです。
例えば、今まで8時間くらいかかっていた作業が包装資材を見直し、善くすることで機械的なチョコ停がなくなり、また、包装資材自体も扱いやすくなるでしょうから、労働負荷が減り、1時間くらい削減できるかもしれません。
それはつまり、生産効率の向上ということですので下がった分そのものが包装コストの低減ということになります。
毎日1時間の短縮ができたとしたらどうでしょうか?
時給1000円x20日と仮定すれば、月2万円/人のコストが浮いてきますよね?
ピンとこないのであれば、逆に考えてましょう。
仮に、資材コストを1個当たり0.2円下げることができたとしましょう。 しかし、それに伴い、機械上でチョコ停ばかりが発生し、無駄な時間ばかりが費やされてしまう… また、現場の作業効率が下がって、スタッフに1時間の残業を強いられるようになったとすればどうでしょうか?? 残業代は、普段の時給よりも単価アップですよね。
どちらがいいかは一目瞭然です。
且つ、包装資材メーカに対しても、余計なコストダウンを強いることがないので、むしろ好意的に融通を聴いてもらえるようになるはずです。 ということは、つまり! 皆がハッピーになれるということです!
これは余談なのですが、ある包装資材メーカーの方が吐き捨てるように話されていた言葉を今でも鮮明に覚えています。
案の定、包装資材の品質はむちゃくちゃでした。 まぁ、それを受け容れてきたユーザーにも問題があるのですけど、どう思われますか? ユーザーと包装資材メーカーの関係… 資材単価を下げていった末路がこれです。
ともすれば、信用問題にもつながっていく事がらですよね。 ユーザーと包装資材メーカーの信用しかり、ユーザーの商品メーカーとしての立場からの一般消費者への社会的な信用・信頼しかり。
大きな問題になり得るのです。
目先の単価を下げるよりも、トータルで考えて全体のコストを下げる。 これが一番のコストダウンですよね。
時短設計®な視点で、あなたの作業現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしています。
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2022年01月14日 修正・加筆。