公式LINEはじめてます!

ブリスター包装でできる『合理的配慮』。

この4月からいろんなことが変ってるみたいですよね。

こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!

めざせ、100人! ってことで、Youtube やっているのですが、なんと! お陰様で100人突破しました! これもひとえに、皆さまのお陰です。 次は1000人目指してコツコツ。 できればチャンネル登録お願いします!

さて。

ご存知でしたか?

『合理的配慮』って、ご存知でしたか? 

この4月から義務化になっているようで、正直なところボクは知りませんでした。 何気にテレビを見ていて、『合理的配慮』というワードが出てきて、それで初めて知ったという感じです。 

今までは、行政機関や公共機関のみで行われてたことが、障害者差別解消法の一部改定に伴って、民間事業者へも拡大され、法的に義務化されたようです。 で、合理的配慮とはなんぞ? って、ことなんだけど、要は、

合理的配慮とは、障害の有無に関係なくすべての人々が平等に社会生活を送れるようにするため、日常生活にあるさまざまなバリア(障壁)を取り除くための措置

のことを言うそうです。 ここのページに詳しく載ってたので、参考にさせてもらいました。 詳しく書かれてるので、一度、読まれてみるとよいですよ~。

ちなみに、内閣府からリーフレットがだされてます。 

罰則はない・・・らしい。

本件、義務化なのでこれに完全順守しないと法的に罰せられるのか? と言えば、罰則規定はないみたいです。 罰則規定がないから、守らなくてもいい? ということではなくて、例えば、飲食店等で故意的に入店拒否したりとか、不当な扱いを行った場合は、罰則対象となるようです。

まぁ、別の見方をすれば、障害を持たれた人と遭遇したとき、面と向かってそれを拒絶するのか? はたまた、寄り添うのか? サービスを提供する側の〝人となり〟とか、『人間性』が試されているということでもあるのかなって思ったりします。 

『前提』で作られるモノたち。

合理的配慮と言われて身近な『モノ』を見た時、概ね、それらは健常者側にたった前提、例えば・・

目が見える前提、手足が使える前提、臭いがわかる前提、色がわかる前提、文字が読めて理解できる前提、話しができる前提、耳が聴こえる前提・・ 

などといった多くの〝前提条件〟の下で形づけられ、構成されているなって思うんです。 

建物がそうですよね。 今でこそ、スロープだとかエレベータとかという配慮がなされるようになってきましたが、階段がそうですよね。 

あと、色と言う観点からもそうです。 色が区別できるという前提で、『注意色』とか『安全色』などというカテゴリーがあります。 危険だから『赤』で表現する。 安全だから〝緑〟で。 でも、それは色の見分けがつきにくい人からすれば同色です。 

文字だってそう。 読めるという前提で、色んな能書きを書くし、POPなどのサインボードなどを作ったりしますよね。 でも、文字が読めない人や、日本語が理解できない外国の方からすれば? 同じく、音も。 聞こえる、聞けるという前提がそこにあって、モノができてたりします。 

そんな中で、自分が関わっている包装について考えた時、『合理的配慮』がなされているのかな? って思うわけです。

包装ってもっとも身近に接する〝物〟ですよね。 実際に手に取り、それを使うに際して、それが本当に〝合理的配慮〟がなされているのか? と思うと、大部分がNOかなと。

諸刃なの?

包装って、ちょっとした工夫や改善で劇的に変わります。 そう、ほんのちょっとしたことで変わるんです! 例えば、シャンプー・リンスのボトルについてる表記がそうですよね。 シャンプーなのか? リンスなのか? 目の見えない人でも容易に判断できるようにするためにああいった表記がうまれました。

ボクがお伝えしている〝点字をつける〟というのもそうです。 『点字をつける』というちょっとしたことで、障害を持たれた方に対する配慮になるんです。

でも、こういった対応について、当然、少なからず設備投資や作業の手間もかかることになるので、包装を行う事業者側からすれば、やすやすと『やります!』ってことにはならないという実情もあります。 

実際、二の足を踏まれる場合がほとんどだという印象です。苦笑 テレビニュースや新聞でもとりあげてもらったのですが、今の今まで採用が・・・ (T□T) トホホ  それに、合理的配慮の提供に関して言えば、

『負担が重すぎない範囲で対応すること(事業者においては、対応に努めること)』

という一文があったりします。 

店舗などリアルな接客を展開されている場合には、あまりにも酷い拒否や拒絶は前述の通り処罰の対象に成りえる可能性があります。 でも、製品を販売してる場合はどうでしょうか? うがった見方をすれば、この一文を楯に『何も対応しない』という方向に進んでしまうということは否めないのかもしれないです… 

『自分らの製品には関係ない』 対応するには負担が重過ぎるから、無理。  という論が成立してしまっては、折角の法政策も意味が… (A;´・ω・)アセアセ  ということを思うと、諸刃ですよね。

諸外国では。

点字と言う点から言えば、欧州ではもっと進んでいます。 以前のログでもお伝えしましたが、薬などの製品については、パッケージへの点字が義務付けられています。

包装にできること。

合理的配慮と言う視点に立ったとき、『包装分野』は、まだまだ未開と言える分野なのかなって思います。

繰り返しますが、目の見えない人への配慮と言うことに関してはまだまだだし、また、色がわからないとか、言葉が理解できないという人に対してもそうなのかも。 

包装の機能性を考えると、ガスバリア性(内外の影響)とか、シール性(気密)とか、温度への影響とか。。そういった機能に対しては、色んな包装材料や包装技術が研究され、あるいは確立され、日進月歩で変化しているのはすごく感じられます。

けど、障がい者に対する分野でみたときはどうだろう?? お世辞にも進んでいるとは言い難いし、事業者側の意識がまだまだ低いのは否めない。

ボク自身ももっと啓蒙していかないとなって思う。 1軒でも採用してくれたら。。。。ボソ 苦笑


まずは、お気軽にご相談ください!

よかったらシェアしてね!

Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 先代よりブリスター包装機と関わり約40年余り。『人海的な手作業』が主流のこの包装業態に風穴をあけるべく、もっとブリスター包装機械のことを知ってもらいたくてこのサイトを立ち上げました。包装作業は毎日のことなので、なるべく、その負荷を減らせるようできればと思ってます。 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。 あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^)