SDGsなど環境問題が叫ばれる中で、ブリスター包装がどう変わっていくのか・・ 今回はその話題というか、ボクなりの考えをちょっとお伝えしたいと思います。
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
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どう動く? 社会情勢。
さて・・・。
アメリカの選挙戦も落ち着いて、トランプ氏が退散してバイデン政権になりましたよね。 ところで、バイデンさんが大統領に就任して真っ先にやったこと・・・ なんだかご存知ですか?
それは、【パリ協定への復帰】です。
前のトランプさんが自国ファーストを打ちだして、環境問題などを含めてもろもろの世界的な〝輪〟から離れていった政策を、ことごとくひっくり返してますよね。 パリ協定へ復帰されたことは、環境という面から言えばいい方向なのだとボクは思います。
そうそう、パリ協定と言えば、世界的な環境問題への取り組みを定めたコト。 脱二酸化炭素とか、プラスチック問題への取り組みとか、環境汚染への対策とか・・
身近なところで言えば、包装(材料)が大きく関わってきます。 脱プラの流れもその一つで、それから言えば、ボクが関わっているブリスター包装なんて最たるもの・・・ じゃないのかなぁって思ってます。
個人的に思うのは、プラスチックそのものがマズイのではなく、それが再資源として回収されずに、ゴミとしてまき散らされてしまってるのがマズイんじゃないのか? と。
まぁ、根源を断つと言うことで言えば、〝使用をやめる=脱〟というのが自然な発想なのかもしれませんが・・ でも、もっとうまく回収が進めば再資源として、もっとよりよく活用できるのではないか? と思います。
ブリスター包装が抱えている問題
それを思えば、ブリスター包装の一番の問題は、分別して再利用できないこと・・なのかなと。 溶着タイプのブリスター包装を考えると、台紙の欠片が貼りついてしまって、厳密な分別ができないんですよね。 なので、溶着タイプの形態はヨーロッパの辺りでは敬遠されると聴いたこともあります。
一方、スライドブリスターやクラムシェル型のブリスターでは台紙とブリスターが簡単に分離できるので分別回収も容易です。 じゃぁ、スライドブリスターでええやんか! って思われるかもしれないのですけど、スライドブリスターでは作業性が悪いとか、そもそも中身が盗られやすいという欠点があります。
実は、スライドブリスターって・・・
スライドブリスターについて、そもそもで言えば…
実は、スライドブリスターと言う包装形態がここまで流行っているのは日本独特なのです。 なんでか?
それは、この包装形態が〝性善説〟に基づいて成り立っているからなのです。 そこには日本特有の〝安全神話〟的な
買い手はいい人ばっかりで、盗る人なんていないだろう…。
という性善説的な考え方が根柢にあります。 容器の溝に台紙を差し込んだだけの包装形態… よくよく見れば、簡単に抜き取られてしまう〝無防備な構造〟ですよね。
また、もう一つ、容器メーカー側の都合というのも大いに関係してます。 スライドブリスターは包装資材さえあれば手作業で包装作業が実現できます。 つまり、大きな設備がいらないのです。
資材メーカーはその点を猛アピールして、大いにプッシュします。 設備投資をケチって、人手の作業だけでそこそこの包装が手に入るとあれば、商品メーカーも喜んで手を出します。
しかしながら… 容器メーカーが猛アピールする陰には、また違った側面があるんですけどね。 まぁ、それはまた機会がある時にでも。w
そういった背景が、日本でスライドブリスターの使用を進めている理屈でもあります。 … なのですが、この理屈、海外では全く通用しません。
海外向けには好まれないスライドブリスター
海外での考え方は、日本と全く逆で〝性悪説〟が主流。 つまり、真っ先に盗られるということが前提です。 なので、パッケージを考える際には、そもそもが日本とは全く逆の発想なのです。
もっと言えば、盗られやすいパッケージを採用し、提供している時点で製品メーカー側のアウト(瑕疵)!! そうならないためにも、如何に盗られないような工夫をするか? が【製品メーカー側の責任】として課されるのです。
だから、例え分別が容易であったとしても安全性に欠けるのであれば、使用に耐えないということになります。
溶着タイプのブリスター包装と環境問題。
話を戻して、環境問題を考える中での溶着タイプのブリスター包装について。
溶着タイプのブリスターでも、分離分別を容易にすることは可能です。 台紙を2重構造にしてブリスター容器を挟み込むようにすれば容器に台紙はくっつかないので、ブリスター容器と紙部分を容易に分別させることができます。
…なのですけども… ここに、日本人の〝セコサ〟がでてきます。 (A;´・ω・)アセアセ
という敬遠の方向に進んでしまうところの実に多いこと。 (T□T)
実際、この話をすると、ほぼ〝うちは結構です!〟 という反応をされます。 (A;´・ω・)アセアセ
何とも、自分本位と言うか・・ 儲け主義と言うか・・。 (A;´・ω・)アセアセ
といいつつ、概ね、他がやり始めると右に倣えでやり始めるのが日本人の常なんですけどね。 主体性を持って動くところがほんと少ないですよね。 (涙)
でもね! 今の世界的な潮流は、それを善しとはしていません! (`・ω・´)キリッ
環境への対応・配慮は、待ったなしの状況。
よく考えてみてください。
企業側のそういった〝傲慢〟な考え方の蓄積が、環境破壊という結果を産み出してしまっているということ。 その反省として、パリ協定という全世界的な活動や潮流につながっているんですよ。 それに、SDGsという世界的な流れもあります。
たとえ、少しのコストが上がったとしても、それによって、地球環境という〝母体〟が守られるのであれば、そうしよう! というムーブメントが起きているのです。
もはや、
という状況じゃぁなくなっているのは事実なのです。自分の利益も大切なのでしょうけど、それによって地球そのものが死んでしまったら自分たちと言う存在自体もなくなってしまいます・・・ 住めない環境=死なのですから。
皆、早くそれに気付くべきです。(もっとも、先駆的な方たちは既にそっちを向いています。)
環境問題への取り組み・・・ とりわけ、包装形態と言った分野においてはやはり、ヨーロッパでは進んでいます。 意識が違うんでしょうね。 アメリカでも、前大統領は非協力的なスタンスでしたが、その陰では、多くの意識の高い企業や〝セレブ〟な人たちは環境を守る方向で動いています。 現に、2018年にアメリカ(シカゴ)で開催されたPackExpoを観に行ったときに、やっぱりこっちは〝進んでるなぁ〟っていう感じを受けましたし・・。
政権がバイデンさんになって、そういった彼らの活動がもっと台頭してくるのは間違いですよね。 むしろ、自然な流れとも言えます。 なんてことを思うと溶着タイプのブリスター包装での台紙の2重化も自然な流れでしょうね。
先日、とある海外のクライエントさんとZOOMで打ち合わせをしたのですけど、そこも台紙が2重でブリスターが溶着されないタイプのブリスターを扱っていると言われていました。
曰く、主要な客先からの指定がそうなっているとのこと。 顧客は、ヨーロッパだとも言われていました。
先行者利益を考えてみよう!
世界の流れは、いずれは日本にもやってきます。 仮に、あなた自身がそれを良しと思わなくても、流れがそっちを向くのであれば、半ば、従わざるを得ない…。とするなら、今のうちから準備や対策をしておくのが得策ですよね。
むしろ、主流になりかけている今だからこそ、優位にできることがあります。それは、そういった〝環境に配慮した〟パッケージや包装作業現場の環境を全面的に謳いやすいということ。 …です。
先駆的であればあるほど、
ということが謳いやすく、伝わりやすいということなんです。 これは、先行者利益とも言えますよね。 それに伴い、あなた方の製品を扱ってくれるユーザー層も変わってくるはずです。
考えて見てください。 他社に先駆けてやるのか? 他社の後追いでやるのか? どちらがいいですか?
後者の場合、2番煎じで、周りから見ればただの〝真似し〟。
周りがやってるからやり始めたんだなぁ… なんて、あんまりいい印象には思われませんよね。
言い方に語弊があるかもしれませんが、今よりも、より一歩先をいくような意識の高いユーザーが繋がってくれることが
期待できます。 つまり、客層が善き方向へ変わるということ。
企業活動を続けていく上では、素晴らしいことですよね?
どうでしょう? マインドシフトして、環境に配慮したブリスター包装に変えてみませんか? もちろん、うちでは台紙を2重にしたブリスター包装でも、効率のいい機体をご提案できます。
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