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ブリスター包装における包装コストを人件費とその他の視点で捉える。

ブリスター包装での包装でのコスト考える上で気にしたいのが、作業そのものに係るコストです。 作業そのものに係るコトストとは、つまり、人件費です。 今回はその話題をちょっとお伝えしていきますね。

こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!

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さてと… 主題の件の本題に入りますね。

まず、以前のログでは、包装材料の面と地代(土地代)の側面からブリスター包装での包装コストについてみてきました。 よければ、おさらいしてみてくださいね。

その作業にどれくらいの人手がかかっているか? 

今回は、実作業の側面から包装にかかるコストを考えて見ましょう。 今回も歯ブラシの包装作業を例に考えてみます。

現状を把握する。

前回の内容と被るのですけど、現在主流で行われている歯ブラシ包装での作業フローでは、その作業に多数の作業者が必要になるとお伝えしました。(詳しくは、前回のログを見てくださいね。 https://blisterpack-lab.work/archives/2405

前回の図をもう一度貼っておきます。

人数が揃う場合には図のように各工程に散らばって作業を行うことができます。 このクライエントさんでは、最低でも11名の作業員が必要だと言われていました。 

しかし、作業スタッフを遊ばせてしまうことを防ぐため、作業人数が揃わない場合には、その日にできることを工程ごとに区切って作業するという形がとられるているようです。 いずれにせよ、工程を分断してでも作業者に仕事を回すように、その辺りは十二分にケアしているとも言われていました。 

過去は主流だった… けど。

人員の確保が容易で、且つ人件費が今よりもかからなかった十数年前には、こういった方法がむしろ主流であって、特に問題なかったのかもしれません。 それに、恐らく、その時代は高度経済成長期で、大量生産大量消費の時代でもあったため、ぴったりマッチしていたとも言い換えることができます。

でも、今はどうでしょうか?

まず、環境問題への配慮や人々のライフスタイルの変化から、大量生産大量消費という消費スタイルが見直されつつあります。 それに、最低賃金の見直しに伴い、人件費は上昇基調にあり、また、仕事環境の多様化で人員の確保もままならないという状況が生まれています。

そういった社会的な変化を考えるとどうでしょうか? しかも、それなりの人員を抱えることができたとしても思うような生産性が上がらないというのであれば… どうでしょうか? 

こんな状況でも現状のやり方のまま推し進められますか?

大人数作業による問題点の洗い出し。

最低でも11名の人員がいなければ、円滑な作業ができない

当クライエント様からお聞きした内容を元にこの状況下での問題点を洗い出してみます。

人員確保の問題。

まっさきには、人員確保の問題が挙げられます。 ライフスタイルや労働環境の変化に伴うのか、以前よりも確保しづらい状況にあると言われていました。 労働に対する金銭的な条件もさることながら労働環境に対する条件の方が大きくなっているようです。 

また、採用する側からすれば、人員さえ確保できればどんな人材でもいいのか? と言えばそうでもなく、当然、適正も見る必要があります。 好条件を提示して人員を確保できたとしても、それに見合った働きをしてくれなくては生産に支障をきたしてしまいます。

ベテラン依存への問題。

人手での作業にはスタッフ個々の能力・スキルの差が影響します。 ベテランと言われるスタッフは生産性も高いため、その人へ依存してしまう状況を生みやすいのです。 ベテランに依存すると、ベテランがいなくなった際に生産能力が大幅に落ちてしまうという事態に陥ってしまいます。 安定した生産を考える上では、避けるべき事柄です。

スキル差による弊害。

上記とは逆に、スタッフ間のスキル差は、作業全体の質の低下や効率の低下を招いてしまう可能性があります。 能力の高いスタッフと低いスタッフが混在している場合、その生産能力は能力の低い側で構成されてしまいます。

またこの状況はスタッフの士気(やる気)自体にも同様の影響を与える可能性があります。 能力の高いスタッフの中には〝どれだけ頑張っても時給が変らないのだから一緒だ…〟 という意識が芽生え、ゆっくりしている(能力の低い)側に合わせてしまうという状況を生んでしまうのです。 

高齢化問題。

スタッフの勤続年数が長いのは好ましいことです。 が、おのずとスタッフも高齢になっていきます。 勤続年数の長いベテランに依存している場合、スタッフ自身の高齢化の問題が懸念されます。 また、高齢化の問題は、スタッフの身内での高齢化問題という側面もあります。 つまり、スタッフ側の親への介護問題です。 

親への介護が発生した場合、当然、そのスタッフの休暇率も高くなります。 もし仮に、そのスタッフがベテランの立場であるとするなら、生産への影響は免れなくなります。

人件費の問題。

多くの人数を必要とするということは、当然、その分の人件費がかかるということです。 最低賃金が引き上げられつつある昨今、人件費の高騰は会社の利益にも影響を与えてしまいます。

また、これは余談ですが、最低賃金の引き上げはスタッフの労働時間にも影響が生じています。 つまり、以前の労働時間では、扶養控除の問題が発生しやすくなるということ。 最低賃金の引き上げにより時給単価が上がるため、扶養控除のリミットにすぐに到達し、これを回避するため労働時間を短縮せざるを得ないという状況が生まれています。

例えば、1日6時間や週5日の労働時間日数で設定していたところが、1日5時間や週4日ないし3日に変更せざるを得ないということ。 生産能力が同じで労働時間を短縮するということは、すなわち、計画通りの生産ができない状況を生んでしまします。

過去の作業方法を改め、大幅な改善へ。

現状での問題点をきちんと認識し、その上でやり方を見直してみること。 やり方の見直しに際しては、〝過去のやり方を疑ってみる〟ということがポイントになります。

事例にあげたこの会社さんの場合でも、過去のやり方が本当にいいのかどうか? まず、疑ってみることで劇的に改革することができたというわけです。 具体的には、〝多数個処理の方が生産性が高い〟ということに疑いの目を向け、それを基軸に改善を行っていきました。

作業のやり方自体を見直し、使用する資材や作業フローを変えることで、資材の投入~検品・箱詰めまでが一連の流れでできるようになり、生産効率の向上につながったのです。 

ベテランに頼ることなく、少人数での対応が可能になったため、先に挙げた大人数による作業の問題もクリアすることができました。 それに加えて、資材を変えることで無駄な工程を排除することができたため、もろもろのリスクが回避ができるようになり、歩留りも飛躍的に向上したのです。

ともかく… 過去の考え方ややり方をいったん疑い、見つめ直すことで、大幅な改善ができたというわけです。 


時短設計®な視点で、あなたの作業現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしています。

ご相談は随時受け付けております! お気軽に。

2022年01月17日 修正・加筆。

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Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械相談士/時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 先代よりブリスター包装機と関わり約40年余り。『人海的な手作業』が主流のこの包装業態に風穴をあけるべく、もっとブリスター包装機械のことを知ってもらいたくてこのサイトを立ち上げました。包装作業は毎日のことなので、なるべく、その負荷を減らせるようできればと思ってます。 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。 あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^)