ブリスターパックで用いらている熱の印可方向は〝台紙側〟からが主流です。
つまり、容器をくっ付ける側=ホットメルトが塗られている面とは逆の方向から
熱が印可されています。
台紙側からの熱印可では、台紙の厚みを通してホットメルトを溶かすことになり、
必要以上に熱を加えなければならないという問題が起きます。
接着の際には、接着面と熱をかけた面とで伸縮が起きて、それが反りになる
というわけです。
あまりに反りがひどいと、商品に対する心象も非常にまずくなります。
つまり、〝安っぽく〟見られてしまうのです。
では、どうすれば、台紙の反りを失くすことができるでしょうか?
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それには、溶着する面から熱をかけるという方法が有効です。
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溶着面から熱をかければ、ホットメルトを直に溶かすことになり、
必要以上に熱を印可することもなくなります。
すなわち、台紙の裏表での伸縮が小さくなり、これにより、台紙の反りが
なくなるのです。
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でも… 反面、溶着面からの熱印可は、台紙裏側からの方式に比べて、機械的な
精度が必要になります。
それは、容器の形状を盗む必要があるからです。
盗むとは、すなわち容器が溶けてしまわないように、その箇所を逃がすという
意味です。