点字の取り組みがメディアに取り上げられたお陰なのか、ちょっと気になることを聞いたので今日はその話題です。
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。 ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
受託包装を絶賛承り中です!。 お気軽に!
気が付けば、今年も半分が終わり…。 地元の市民プールもプール開き。 さっそく、子どもを連れて行ってきました! やっぱ、夏が好きです。 暑いけど…
さて…
残念な点字表記。
実は、点字への対応について、メディアに掲載されて以降、目の見えない方と話をする機会があって、その方から興味深いことを聞いたのです。 それは…
点字のある商品もあるけど、私たちが〝本当に知りたい情報〟が書かれていません。
と。
それを聞いたとき、〝なんで?〟 と思ったんです。 で、詳しく聞いてみると、点字として記述されている内容がザクッとした名称だったり、メーカーの社名であったり、いったいそれが何を示しているのか? まったく伝わってこないとのことでした。
例えば、お酒について。 確かに、缶には、〝おさけ〟という点字が記載されています。 でも、それがどんな「お酒」なのか、それだけではわからないということです。 ビールなのか? 発泡酒? それとも、ワイン? 酎ハイ? カクテル?種類がわからないので困っていると言われていました。

また、現在、点字の表記はないのですが、表記されていないからこそわからないという商品もあるらしくて… 例えば、CDなどの製品がそうだと言われていました。 例えば、CDの場合、それが、CD-Rなのか? CD-RWなのか? DVDなのか? ブルーレイなのか? パッケージの形だけでは判断ができないので困ると言われていました。
点字を打つなら、私たちが本当に知りたい内容を記載してほしいと切実に言われていました。
ガイドラインとか規約を作るべき。
点字を打つということに関して、とても意義あることだと思います。
点字とは、目の見えない方への配慮というか、対応の一つの形であり、また現にそれで救われている人が大勢いらっしゃるのだからもっと拡がっていくべきだとも思います。
でも、点字の内容や表記に関してはどうか? というと、〝どうなんだろう? どうなってるんだろう?〟 という気がします。
ボク自身、今まで気にも留めなかったし、〝点字が打ってある。すごいな!〟くらいの印象でした。 でも、実際の困りごとを聞いてみて、企業側の自己満足で終わるようでは意味がないのでは? と思いました。 まして、製品の内容ではなく、社名を打ってるって… ちょっとどうなんだろう?? とも。
正直なところ、点字の内容までは誰も確認していないのだと思います。 どんな文言であれ、〝点字を付けていること〟に企業側の優位性=エゴがあるような気がしてなりません。 そういう企業に限って概ね、さも〝社会的貢献しています!〟的なアピールが強いのです。
ほとんどの方が読めないんだから、適当に入れててもわからんやろ! なんことはないと信じたいんですけどね。 でも、当事者が本当に知りたい情報を的確に伝えてこその本当のバリアフリーだと思います。 ただ単に【点字つけています!】じゃぁ、単なるパフォーマーであって、社会貢献にはなっていないのです。
一つ問題だと思えるのは、製品への点字に対するルールみたいなのがないような印象をうけることです。 この点、公行政人には、表記ルールみたいなのがあるみたいです。 けど、日用品とか食品に関してはどうなのでしょうか?

まぁ、シャンプーや牛乳などにはあるみたいですけど。
義務化するのが一番なのでしょうけど、点字を表記する際のルールは必要なのでは? と思ったりします。
彼らの願い。
前出の方と話をしていて、もうひとつ切実な話というか、彼らの願いを聞きました。 それは、自分たちには、
働きたくても働く場所がない…
ということ。 今は、バリアフリー化が盛んに行なわれつつあり、障がい者に対する施策も多々実施されてきています。 でもそれは、
四肢に障がいがある。 とか
耳や口に障がいがある。 とか
そういった場合に限ってであって、目の障がいとなるとちょっと事情が変わるらしいのです。 目の障がいの場合には、職種が限られ、働き方にも制限がでて収入が限られてくると言われていました。
目が悪くても、働ける環境がほしい! ということを切実に語られてました。
そこで、仮に、もし、全てのパッケージ(包装形態)において点字を打つということが主流になるなら、企業の内部にはアドバイザー的な立ち位置の人が必要になってくる… はず… かなと思ったりします。
どういう内容表記が相応しいのか? 実際に体験してる側からの意見なり、そういった事柄が判断できる人材が必要になってくるだろうから、そうなれば職種の幅も拡がっていくのではないか? という気がするのです。

ボクの取り組みも、まだ始まったばかり。
でも、機械を提供する側の立ち位置なので、商品に対して直接いう立場にないのが、正直残念なところでもあります。
むろん、このテーマは乗りかかった舟でもあり、また、この分野はこれからの分野だと思っているのでできうる限りのサポートやアドバイスはしていくつもりです!
というわけで、よろしくお願いします!
修正・加筆 2024/06/24
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