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なぜ、ブリスター包装での溶着不良が起きるか? その1

包装作業担当のある人に依れば、

押しの圧力がが足らないからだ! 圧力不足だ!
もっと、圧力をかけろ!

などという言い方をされるのでしょうけど、残念ながら、それは間違いです。

『着かない』という現象が起きた場合、そもそも考えるべき点は、

なぜ、ブリスターと台紙がくっついているか? という点です。

ブリスターでの溶着の基本原理は、あくまで、〝溶着〟であって〝圧着〟ではありません。

基本的に、台紙表面にホットメルト(熱で溶ける糊)が適切に塗布されていて、
それが、適切な温度で、適切に溶け、ブリスター容器の『貼り代』に均等な力で密着されている
とするなら、難なく着くはずなのです。

 

圧力も掛ける必要がありますが、概ね、圧力が関係してくるのは機械的な構成に依ることが
大きいです。 俗にいう『平版方式』の機械を使用されている場合は、圧力不足によることも
否めませんが…

なぜかというと・・・
平版方式では、木型にたくさんの商品を置いて作業するでしょ?
包装材料、特に、ブリスター容器の厚みのバラつきって、かなりあるのです。

容器の形状にも依るのですが、例えば、10並べて、10個とも同じ厚みであることは
まずありえないのです。

真空引きの加減によって容器単体でも厚みにはバラつきがあります。台紙の厚みも同じくです。

溶着時の条件は、均等、均一に圧力をかけて貼りあわせることです。

極端にいうと、並べた時に全て均一なら、それほど『圧力』は必要ありません。

では、なぜ圧力がいるのか? っていえば、それは、【バラつきを均すため】に必要になる
というわけです。 もう少し言うと、

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けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 先代よりブリスター包装機と関わり約40年余り。『人海的な手作業』が主流のこの包装業態に風穴をあけるべく、もっとブリスター包装機械のことを知ってもらいたくてこのサイトを立ち上げました。包装作業は毎日のことなので、なるべく、その負荷を減らせるようできればと思ってます。 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。 あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^)