そこで、ひとつ確認してほしいことがあるのですが、いざ、機械を導入するとした場合、
機械の〝置ける〟場所にだけ注目して考えたりしてないですか?
もし、そうだとするなら、のちのち厄介な問題を抱えてしまう可能性があります。
では、それを回避するためにどうするか?
機械を設置する場合には、包装資材の搬入、包装対象製品の置き場所、包装された製品の置き場所、
パッキングされた後のこと… そういった全ての〝流れ〟を考える必要があるのです。
加えて、もうひとつ。
生産の処理能力増しするからといって、そればかりに注力しないということです。
局所的に能力をあげたところで、結果的には上がらないのです。
むしろ、全体のバランスを崩してしまって、能力が下がってしまう可能性もあるのです。
生産ラインの能力は、結局、『一番低いところ』が、その能力となります。
単体の機械であっても、複数の機械を組み合わせるような複合的な構成であったとしても、
そこには、イン ⇒ アウトという〝流れ〟が存在しています。
上流側の工程で能力を上げたとしても、下流側の工程でそれを許容できなければ
上流側の能力を下流側の能力に合わせる他ないということです。
例えば、河をイメージしてみてください。
山(上流)から、海(下流)へ流れます。
この時、上流でものすごい大雨が降ったとして、下流側の流域が狭まっていたとしたら
どうなるでしょうか? どこかで決壊しますよね?
生産ラインでも、それと同じことが起きるのです。