だから、〝うちの商品は彼らには使えない〟という考え方は、ある意味、非常に利己的で、
且つ、ものすごく固定概念に満ちている考え方であるとも言えます。
それで、ここからがポイントなのですけど…
前出の全盲の方とお話した時に、教えてもらったことがあります。
それは、今の時代、スマホで何でもできる! ということです。
ボクは全く知らなかったのですが、スマホ(iphone)の機能の中に、標準で〝読み上げ〟が
搭載されているとのことです。
文章など、スマホにかざせば、文字列を読み取って音声で伝えてくれるという優れた機能です。
つまり、スマホのお陰で、目で確認できない分、音声で手軽に確認ができるようになったという
ことなのです。
曰く、バーコードをスキャンできさえすれば、そのモノが何であるかも瞬間的に把握できると。
ただし、ここでの問題は、悲しいかなバーコードは平面(2次元)なので、バーコードがどこに
記載されてあるのかわからないのが難点だと言われてました。
でもね、その問題は点字を組み合わせれば回避できる可能性が高いと思うのです。
バーコードの位置を知らせるために〝点字の突起(ドット)〟を活用すれば、わかりやすくなるはずです。
更に、例えば、点字がついてる裏側にバーコードを配置するという感じで、業界としてルールづけすれば
よりわかりやすくなると思います。
加えて言えば、点字への対応で、点字を勉強してみて分かったのですが、実際のところ、点字の識字率は
全体の1割程度だと言われてます。 (´Д`ι)アセアセ
〝目の見えない人は、皆点字が読める〟という勝手な思い込みがあったのですけど、実際には全員が
読めるわけじゃないらしく、びっくりしました。
特に、事故や病気で後天的に視覚障がいになった場合に、読めない率が高くなるみたいです。
とするなら、なおさら、デバイスを活用し、音声が扱えるような仕組みを作っていくのが
ベターではないのか? と思います。
健常者であったとしても、年を重ねていけば目も見えづらくなるわけですし、病気やけがで
そういった状態に陥る可能性はゼロではないでしょうから、仕組みを創っておけば、ほぼ全ての人に有用に
なっていくと思えます。
障害がある・なしの括り方の考えをやめて、ホントの意味でのバリアフリー化、ユニバーサルデザインが
必要なんだと考えています。