年末に工場の大掃除をされるなら…
こんにちは、
大阪・柏原でブリスター包装機をオーダーメードで手掛けています。
ブリスターパック・ラボ、担当のけたろーです!
「♪ もういくつ寝ると~ お正月ーー」 のメロディが聴こえてきそうな時節になってきましたね。 と、まだ、クリスマスは終わってないから、気が早いかな。 しかし、今年はあっという間に12月がやってきた感が半端ないです。 年月が経過する早さが驚くほど早く感じてしまうのは、歳の所為なんでしょうか… が、一説には、『風の時代』に突入した所為とも。
さて…。
アソコの掃除も!
年末の大掃除シーズンがやってきましたよね。 生産工場でも、大掃除をされるところも多いんじゃないでしょうか? で、もし、掃除をされるなら、『アソコ』の掃除も徹底してほしいのです。 アソコって? あそこです。 w
見落とされがちな…
エアー機器から電動機器へ… の流れはあるんですけど、まだまだ、エアーシリンダなどのエアー機器が使われているのが主流だと思います。 こと、包装機などでは駆動・稼働部分でエアー機器が搭載されているのが一般的なんだと思います。
電動化もいいのですけど機器の大きさやパワーなどを考えると、まだエアー機器には追いついてないのは否めないですもんね。 で、エアー機器と言えば、コンプレッサーが必要になりますよね。 大掃除に掛かる際に注意して頂きたいのが、『コンプレッサー』と、『エアーの配管回り』なんです。
うちも、他人のことを言えた義理ではないのだけど… コンプレッサーからのドレンとかが配管に回ってしまって、エアー機器にダメージが… なんてことがあるんですよね。
特に、冬の時期は。
特に冬の時期は、温度差によって、結露が溜まりやすい状態でもあります。 水分が溜まってしまって、それが配管に回って、電磁弁などに影響する… なんてこともあります。
電磁弁、エアーシリンダの内部にはパッキンが使われていて、空気が漏れないような構造になっているんですけど、配管上に水やオイルが回ると、当然、電磁弁やエアーシリンダにも到達します。 で、パッキンの劣化が早くなってしまうんです。
ちなみに… こんな状態になりますよの画像です。



フィルターレギュレータには、かなりドレンが溜まっていて、その所為で電磁弁にもドレンが回ってしまってる… で、包装機械ではよくサクションカップ(吸盤)を使うのですが、ドレンが回ってサクションカップも影響受けてました。
こと、吸着を扱う場合、吸着だから「吸う」し、別に影響ないんちゃうん? って思われるかもですけど、違うんですよね… 問題は〝吸着破壊〟の時です。
重い物を扱う場合、吸着状態を切れば「自重」での落下が見込めます。 しかし、特に包装機などの場合、包材などは軽いので〝吸着破壊〟をする必要があるんです。 破壊とは、エアーを吹きだして、吸着状態を解除することです。
この時、エアー配管上に水分やオイル分が回ってしまっていると、当然、破壊時のエアーで、それが噴出されます。 つまり、包材や製品にオイル分が付着するリスクが高くなるということです。
折角、きれいに包装ができたとしても、最後の最後でサクションカップに付着したオイル分がついたりすると… 残念です。
対策
使用する流量にもよりますが、概ね、コンプレッサーから一旦、エアータンクに入って、そこから各機械へ… という流れで配管が組まれていると思います。
エアータンクを使う理由は、タンクが〝バッファ〟になって急激なエアー消費を抑えることができる… というわけです。 また、タンクがある場合にはタンク内にたまったドレンを抜く作業が必要になります。 溜まったままにしてると、それが配管上に流れ出すので、繋がってる機器類にダメージが発生します。
コンプレッサーにドライヤが搭載されている場合、結露対策ができて、「ドライエアー」が確保できる… のですけど、配管道中での寒暖差での結露は免れないので、機械につなぐ直前でフィルターなどを用いてトラップするのが一般的ですよね。
フィルターレギュレーターを用いてるのがそれです。 フィルターがトラップになって、ドレンの侵入を(ある程度)防いでくれます。
もっと徹底する場合には、オイルミストを除去できるようなそれなりのフィルターをつけるという方法もあります。
とはいうものの… フィルターはほったらかしにしておくもんでもなくて、定期的な確認とメンテナンスが必要だということです。 溜まっていると、そこからエアー機器類に回ってしまうんですよね。
うちの場合。
うちが機械を納入する場合、「一次側エアーはお客様にて」ということを条件にしています。 つまり、コンプレッサーを準備して頂いて、機械設置先までの配管は準備して、機械と繋げる状態してくださいね っていう意味です。
予算の都合で、機械側はフィルターレギュレーターの搭載が多いです。 予算が潤沢あって、且つ、機械構成的にミストフィルターがいる場合には、それを搭載するという感じです。
困ることは… お客さんの工場内のエアー事情です。
新設の工場などでは、あまり問題視はしないのですけど、そこそこキャリア(年数)のある工場だとエアーの状態が見えないというのがあります。 あと、この点、機械設備に明るくない工場さんでも同様です。
もっとも、新設の場合に関しては、コンプレッサが新しい時にはOKなのですけど、経年になるとやはり、問題になるケースがあったりした… ということもありました。
概ね、それが盲点になってしまうケースが多いということです。
全部逝かれてしまう前に。
で、気を付けて頂きたいのが、やっぱり、コンプレッサーや配管周りのメンテナンスです。
エアーというのは、電気と同様、機械で言うところの〝ライフライン〟になります。 電機が停まると機械が使えなくなるように、エアー機器を搭載している機械では、コンプレッサーによるエアーの安定供給が停止すると、たちまち動かなくなるんです。
機械側へ、水分やオイル分が回りこんでしまうと、最悪は、全部交換とか… という状況になります。
オートドレン付のフィルターレギュレータでは、カップにドレンが一定以上溜まるとオートで吐き出すということになるのですけど、吐きだし側の処置(何かで受けるとか)をしていないと、ドレンが飛散するという状態になりますので注意が必要です。
フィルターレギュレーターのカップを点検して、溜まっているなら早期に除去してくださいね。
知識・意識はしっかり。
機械ものってのは、正常に使えているときは、これという意識や考えもなく使いがちなんでしょうけど、なんかあったときにアタフタ… というのが常な気がします。 (*ノω<*) アチャー
こと、コンプレッサー回りってのはノーケア、ノータッチなところが多そうです。 工場を運営していく以上は、機械のみならず、工場内の中の設備全般的を適切に管理していくのが責務なのだと思います。

そんなんシラン~
と言ってても、潰れてからでは遅いんです。
ともかく、全部が逝ってしまうその前に、この年末を機に点検をお願いしますね。
というわけで、あなたの生産ラインがもっと快適になればいいですよね。 時短設計®な視点で、あなたの作業現場が、少しでもハッピーに快適になることサポートをしています。
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