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ブリスター包装機の平版での多数個処理は本当に処理効率がいいのか? その1

まず、多数個取りの考え方が『当たり前』になった経緯を考えてみました。

それは、ものすごく単純なことなのだと思います。

一回でたくさんの処理ができるんだったら、それは効率がいい!・・はずだ。

そんな感じで生まれたのが、現状主流になっている木型による処理なのだと思います。

が…

そもそもの〝ブリスターパック〟を実現させる方法から紐解いてみれば、
透明容器に台紙を熱溶着するにあたって、台紙の裏面(能書きが書いてある面)から
熱を印可するという方法が、一番手っ取り早い方式であったということは否めません。

溶着する処理を考えた場合、容器側からの処理をするとなれば、容器の凹凸が
邪魔をするなどして、とてもやりにくいのです。

台紙の裏面側から処理を行なえば、容器の凹凸を気にせずフラットになるため、
熱板とそれを押さえる機構さえあれば溶着ができるのですから、機械的には至って
シンプルな機構で実現できます。

ところが、これによって少し弊害が生じるのです。

台紙の裏側から熱をかけるということは、糊面とは逆側となるため糊が溶けるまで
一定時間、放置しておく必要があります。

つまり、これは私見なのですが、
1個でも、2個でも、3個でも、糊が溶けるまでの時間は絶対必要になるのだから、
同じ作業をするのであれば、一気に多く仕掛ける方がいいんじゃないのか?

多数個取りが生まれた経緯には、そんな理屈があったのだと推測しています。
確かに、そう考えるとうなずけます。

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けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 先代よりブリスター包装機と関わり約40年余り。『人海的な手作業』が主流のこの包装業態に風穴をあけるべく、もっとブリスター包装機械のことを知ってもらいたくてこのサイトを立ち上げました。包装作業は毎日のことなので、なるべく、その負荷を減らせるようできればと思ってます。 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。 あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^)