ホルムズ海峡の情勢不安により、A-PET・G-PETなどのブリスター包装用樹脂の価格急騰・納期遅延が深刻化しています。
「次のロットが届くかわからない」「代替材に切り替えたらシール不良が出た」——そういう相談が増えています。
このページでは、今できる対策とブリスターパック・ラボ(大青鉄工)が提案できることをまとめています。
※ このページは状況の変化に応じて随時更新します。(最終更新:2026年4月)
今、ブリスター包装の現場で何が起きているか?
ホルムズ海峡の封鎖状態が続いており、原油・ナフサの供給が大幅に絞られています。その影響はブリスター包装の現場にも直撃しています。
- A-PET・G-PETの価格急騰
- 納期「2〜3ヶ月待ち」または「回答不可」の状態
- 特定の樹脂が調達できず、生産ラインが止まるリスク
溶着タイプのブリスター包装では、安易に代替材・再生材に切り替えると溶着条件が変わりシール不良が発生しやすいという潜在的なリスクをもっています。バージン素材への依存が、さらに別のリスクを招いているのは否めないです。
「価格が上がる」だけでなく、「材料が読めない」ことが現場の一番の問題です。見積りも、生産計画も、納期の約束も——材料が読めないと、全てが不安定になります。
「プラを減らす」より「プラを選べる」包装へ
昨今、シュリンク台紙は「プラスチック使用量が少ない」という点で市場で強く評価され、ブリスター包装から切り替える事業社も増加傾向にあります。
ただし、フィルム自体はPET・OPS・PPなどの石油化学系素材であり、今回のようなナフサ価格・供給不安の影響から完全には逃げられません。再生系フィルムへの切り替えは可能ですが、収縮性・透明性・台紙との接着性・量産安定性が実務上のハードルになります。
また、シュリンク台紙では、複合素材を多用している関係で、今回の影響も、より複雑化してしまうのは否めないです。使用するフィルムが担保できたとしても、台紙にそれを貼り付ける工程など、影響は避けられないからです。
一方、ブリスター包装の樹脂部はPET系の単一素材として設計しやすく、rPET・バイオPET・ケミカルリサイクルPETなどへの代替検証がしやすいという特性があります。ここに、台紙二重化を組み合わせることで、樹脂材の選択肢をさらに広げられます。
環境対策のもとに、始まった減プラ対策。でも、今回のようなリスクを鑑みれば、単純に「プラを減らす」だけが対策ではないということが浮き彫りになりました。
「素材を選べること」「不良を減らすこと」「長く安定して流せること」——そこまで含めて包装の最善解を考えることが大事です。
溶着タイプのブリスター包装で、今できる3つの選択肢
選択肢① 台紙二重化(紙×紙)方式へのシフト
樹脂シートを2枚の台紙で挟み込み、台紙同士をヒートシールで接着する方式です。樹脂の特性に左右されず、紙同士の強固な接着が可能です。
- シール安定性が樹脂の素材・種類に左右されない
- 紙の流通網は樹脂より安定。納期も2週間〜1ヶ月と大幅に改善
- 「環境対応」「リサイクル性」の訴求で顧客の販促にも貢献
- トータルコスト上昇は数%〜10%程度に抑えられる見込み
台紙2重化の詳しくはこちらを参照してください。
台紙2重化について、詳しくみる ▶
選択肢② 代替材・再生材への切り替え検証
資材メーカーなら、代替素材を提示するだけでOKなのかもしれません。でも、ボクらは資材メーカーではありません。だから、「環境に対応した資材を、現場で安定して使えるかどうかを一緒に検証します」というスタンスで、溶着条件の調整・搬送の安定化・治具の見直しまで含めて対応します。
選択肢③ 樹脂使用量を最適化したブリスター+台紙二重化の中間案
従来ブリスターより樹脂量を抑える中間案です。ただし、単に使用する材料を減らすだけでは、強度的な問題が発生します。商品を守る強度、売場での見栄え、現場での流れやすさを残したまま、不要な樹脂量を減らし、台紙二重化と組み合わせるという選択肢です。
ブリスターパック・ラボ(大青鉄工)にできること
ブリスターパック・ラボ(大青鉄工)は、資材メーカーでも資材商社でもありません。A-PET・G-PET・rPET・バイオPET・シュリンク台紙——残念ながら、これらの資材を売る立場ではないです。
ブリスターパック・ラボが担うのは、選ばれた資材を、現場で安定して使える形に落とし込むことです。資材を扱う会社ではなく、資材を活かす機械と仕組みをつくる会社として、以下のことに対応しています。
【台紙二重化の実装支援】
台紙2重化に伴う受け型・供給ユニットの調整、ヒートシール剤(ニス)の選定などのサポートを行います。
【代替材・再生材の検証サポート】
成形性・溶着性・搬送性・見せ方まで含めて、現場で使える形に整えます。「環境材を使えます」より「現場で扱えるように整えます」が大青鉄工のスタンスです。
【包装形態の比較診断】
ブリスター包装・シュリンク台紙・台紙二重化・クラムシェルなどを比較し、商品・素材・現場に合った包装形態を整理します。
【既存ライン改善・延命ユニット】
新規機械ではなく、供給・搬送・治具・ガイド・印字・排出など部分改善で包装工程を安定させます。
まずは、状況を話してください。
「今の樹脂が調達できなくなりそう」「代替材に変えたら不良が出た」「シュリンク台紙と迷っている」——どんな段階でも構いません。機械を売ることが目的ではなく、現場が止まらない形を一緒に考えることが目的です。
※ 大青鉄工の相談フォームページへジャンプします。
※ 無理な営業や契約を前提としたご案内は行っていません。
