また、事前に話をする上でのポイントは、伝え方です。
伝え方を誤れば賛同を得るどころか、かえって拒否されるリスクの方が大きくなってしまうのです。
どういうことか? と言えば、これは特にベテランの作業者に多いような気がするのですが、
機械を導入することで作業が楽になるのは理解できるのだけど、現状の作業で
『ワタシは、こんなに忙しく仕事をしているんだ!』などというアピールポイントを失ってしまうのが
恐いという本音が動き出す場合があるということです。 例えば、
この作業は、この微妙な “さじ加減” がポイントなの!
だから、機械でやるのは不可能じゃない?
などという感じです。
仕事に対するアウトプットがそれほどなくても、セカセカと動き回っているという行為が
〝忙しそうに、良く仕事をしている〟という印象を、自分自身にも、他に対しても与えやすいというのがあり、
それで余計に反論してしまうのです。
さらにもう一つ、人間には慣れたことを手放したくないっていう〝本能〟の部分があります。
『今の状態を崩したくない』という〝現状維持のバイアス(恒常性)〟が働くのです。
つまり、ほとんどの人が本能的に現状維持を好んでるというわけです。
だからこそ、コミュニケーションがとても大切になります。で、ここでのポイントは…