台紙のデザインを考える上で、パッケージデザイナーからすれば、
上質で良い紙を使いたいという気持ちはわかります。
でも、ちょっと待ってください。
綺麗だから、上質だからと不用意に紙質を決めてしまうと、トラブルの元になる
可能性があるのです。
なぜか?
実は、ブリスター包装で使う紙の質はあまりよくない方がいいのです。
これは、〝台紙へのホットメルトの含浸性〟に関わってくる事がらになります。
上質な紙ほどホットメルトが含浸しにくいのでシール不良が発生しやすくなります。
要は、上質な紙は紙の繊維が整っているために糊の成分が奥まで浸みこまず、
〝表層部分に載っている〟格好になります。
糊の食い込みがないので、剥離が起きやすい状態になってしまうというわけなんです。
反対に、あんまりよくない紙(っていうと語弊がありますが…(汗))の場合では、
ホットメルトが紙の繊維の中までしっかり浸み込みやすいので、より強固な接着が期待できる
というわけです。
ちなみに、上質か、そうでないかの見分け方は紙を破いてみればわかります。
で、もうひとつ、これが意外と知られていないのですけど…