製品の品種が増えるたびに、何かが増えていく感覚はありませんか? 容器が増える。型が増える。台紙が増える。在庫が増える。段取りの時間が増える…。
こんにちは。
大阪・柏原市で、現場に合わせたブリスター包装機づくりをしている、ブリスターパック・ラボのけたろーです。 ここでは、ブリスター包装や周辺工程のことをできるだけわかりやすく書いています。
さて、今回の話題は…
1品種追加された。で、何が増えるか?

製品を企画・開発する部署は、いい製品を作ることに一生懸命取り組んでいます。 それは間違いなく大切なことです。 ただ、ひとつお伝えしておきたいことがあります。
製品が1品種増えるたびに、包装の現場ではその「1品種」が連鎖的な負荷になって積み上がっていきます。 企画・開発の段階では見えにくいコストです。 でも、製造現場では毎日感じている問題です。
「なぜこんなに管理するものが多いのか」
「型の種類が増えすぎて段取りが大変だ」
「台紙の在庫管理が追いつかない」
こういった現場の声は、製品が増えることへの反対ではありません。 設計の考え方を少し変えるだけで、この連鎖を断てるという話です。
SKUへの視点をもつこと。
「SKU(Stock Keeping Unit)」という言葉があります。
ブリスター包装を扱う現場では、品種の多さがそのままコストと手間の多さにつながりやすい構造があります。 在庫を管理する最小単位のことで、品番・サイズ・仕様が違えば別のSKUです。
ブリスター包装では、製品1品種が増えるたびに、容器・型・台紙のSKUが連鎖的に増えていく構造があります。
問題は「品種が多い」ことではなく、「品種の数だけSKUが増える構造になっている」ことかもしれません。 品種が1つ増えるとき、ブリスター包装では通常この連鎖が起きます。
企画管理部門より、新商品への対応指示。
資材費・在庫管理・発注ロットの問題
イニシャルコスト・段取り替えの時間
印刷費・在庫管理・内容変更の手間
資材費・在庫管理・保管スペース・発注ロットの問題
資材費・在庫管理・保管スペース・発注ロットの問題
これが10品種なら、10セット分の管理コストになります。 この「1品種追加 = 5つのSKUが連鎖して増える」という構造を整理することが、現場のコストを根本から変えるきっかけになります。
SKUを減らす考え方——領域ごとに整理する
この連鎖を断つアプローチは、領域によって異なります。
ブリスター容器・型・台紙への対策
ブリスター容器の設計段階で「リブ(段差)」を設けることで、容器と型を複数品種で共通化できます。 型替えが不要になる、あるいは大幅に減らせる構造を作れます。 台紙についても、プレ印刷と印字対応を組み合わせることでSKUを絞ることができます。
詳しい仕組みと適用条件については、こちらのページにまとめています。
小箱・段ボールへの対策
溶着後の製品を入れる小箱、そして出荷用の段ボールも、同じSKU問題を抱えています。 ここへのアプローチは、「共通の箱を用意して、品番や情報は印字で対応する」という考え方です。
この領域の実績と詳しい方法は、『マーキング・コトはじめ』のサイトで取り上げています。
▶ 包材の種類、いくつ持っていますか。SKUを減らすという発想。
また、リブの考え方を動画で解説した既存記事もあります。
まず、自社の型の種類を数えてみてください
改善の出発点は、今の型が何種類あるかを把握することです。
「似たような形の製品が複数ある」「品種が増えるたびに型も増えてきた」「小箱・段ボールの種類も多くて管理が大変」——そういう現場は、SKU削減の余地が大きいです。
こと、製品への対応が自社でコントロールできるのであれば、一考の余地は大いにあります。 また、OEM製品を扱われている場合であっても、客先へ提案してみる価値はあると思います。
ブリスター工程のSKU削減も、その下流の包材SKU削減も、一緒に整理できます。
現場の状況をそのままお聞かせください。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
まだ何も決まっていない段階でも、相談できます。
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