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補助金でブリスター包装機を導入できますか?製作者側からの正直な話|ブリスターパック・ラボ

「補助金を使って機械を入れたいのですが、対応できますか?」 

こういう相談をいただくことが増えています。

こんにちは。
大阪・柏原市で、現場に合わせた
ブリスター包装機づくりをしている、
ブリスターパック・ラボのけたろーです。

ここでは、ブリスター包装や周辺工程のことを
できるだけわかりやすく書いています。

さて、今回の話題は…

ブリスター包装機の導入に使える補助金・助成金

結論から言うと、補助金への対応はできます。 これまでにものづくり補助金を活用した導入実績もあります。

ただし、補助金を使う場合には「知っておいてほしいこと」があります。 お客さんにとって有利なことだけでなく、製作する側から見た「正直なところ」も含めて、お伝えしたいと思います。

設備投資に活用できる制度

設備投資に活用できる制度は、国・都道府県・市町村とそれぞれあります。 代表的なものを整理しますね。

ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)

製造業で最もよく使われる補助金です。革新的な設備投資・省力化に幅広く対応していて、ワンオフ設計のブリスター包装機も対象になります。 補助上限は最大4,000万円、補助率は原則1/2(条件を満たすと2/3)。 2026年は第23次の申請が5月に締め切られ、次の第24次は7月末ごろの公募開始が見込まれています。

中小企業省力化投資補助金(一般型)

人手不足・省力化を目的とした設備投資を支援する補助金です。 オーダーメイド設備も対象で、ブリスター包装機の自動化・省人化案件との相性が高いです。 補助率は1/2(小規模事業者は2/3)。 第7回公募は2026年6月上旬に開始予定です。「労働生産性の年平均4%以上の向上」が見込める事業計画の策定が必要です。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者(製造業は従業員20人以下)が対象の補助金です。 補助上限は通常枠で50万円と小規模ですが、申請のハードルが比較的低く、機械装置費も対象になります。 大型設備というよりは、周辺機器や治具などの補完的な導入に向いています。

都道府県・市町村の補助制度

国の補助金と並行して、大阪府や各市町村が独自の設備投資支援制度を設けている場合があります。制度の内容・規模・申請時期は自治体によって異なりますので、所在地の商工会議所や産業振興センターへの確認をおすすめします。柏原市であれば、大阪府中小企業診断士協会や商工会への相談窓口が活用できます。

注意事項として、複数の補助金を同一の設備に対して重複して申請することは原則できない…。というのがあります。 どの制度が自社に合うかは、採択実績のある専門家(中小企業診断士・商工会議所)に相談するのが確実です。

最近では、補助金や助成金を専門に扱うコンサルタントも多いみたいです。 確かに、彼らに依頼すると、取得確度はあがるようですが、それなりのインセンティブが発生します。 利用の際には、その辺りもよく考慮されるのがベターです。 取得した金額のわりに、インセンティブが高かったという話も聞いたことがあります。 

製作する側から見た、正直なところ

補助金を使った案件には、製作者側にとってメリットとデメリットの両面があります。包み隠さずお伝えします。

メリット:予算が確保されることで、良い機械が作れる

補助金が採択されると、お客さんの設備投資予算がはっきりします。「できるだけ安く」という制約が緩和されることで、本来必要な仕様をきちんと盛り込んだ設計ができます。 結果として、現場で長く使える機械になりやすい。これは製作者にとっても、お客さんにとっても良いことです。

デメリット①:採択後でないと、製作を開始できない

補助金のルール上、採択・交付決定を受けてから製作を開始しなければなりません。採択前に発注・製作を始めてしまうと、補助金の対象外になります。

つまり、「採択されてから製作開始→納品→実績報告」という流れが必須です。設計から納品まで3〜4ヶ月かかるブリスター包装機の場合、採択発表のタイミングによっては、補助事業の実施期間内に完納できないリスクがあります。

余談ですが…。 過去、機械の調整が長引き、完納がギリギリになったという経験があります。この際は、機械側だけではなく、資材にも問題があったために時間がかかってしまいました。 

ブリスター包装機への場合には、対象となる製品や処理能力などの仕様を事前にしっかり決めておくのと同時に、自動化を行うプランであれば、並行して資材の確認も十分に行っておくことが重要ポイントです。

デメリット②:書類対応の負担がある

補助金を使う場合、設備の仕様書・見積書・支払いの証憑など、通常の取引より多くの書類が必要になります。これらの準備には、製作者側の時間と手間がかかります。 対応はできますが、その分のスケジュールは見ておいてください。

デメリット③:不採択になった場合のリスク

補助金は審査があり、必ず採択されるわけではありません。採択率は制度・年度によって異なりますが、50%を切る場合もあります。不採択になった場合、それまでの打ち合わせや見積もりの準備が白紙に戻ることがあります。

正直に言うと、一番ありがたいお客さんとは…。

補助金を使う案件で、ボクら製作者側が一番困るのは「補助金が採択されたらやります」という状態です。

理由は、採択されるかどうかわからない段階から、製作のスケジュールを押さえておかなければならない。でも採択されなければ話がなくなる…。 というのがそれです。 また、採択を待つ間、他の案件も動かしにくくなります。

過去に、数回の申請でようやく採択されたお客さんがいました。毎回「採択されたらお願いします」という状態で、こちらとしても断るわけにもいかず、結果が出るたびにスケジュールを空けて待つ、ということを繰り返しました。 ようやく採択されたので、よかったのですけど…。

理想を言えば、こういうお客さんが一番ありがたいです。

「予算は用意してある。補助金が取れたらラッキー!」

補助金はあくまで「費用の一部が戻ってくる制度」です。 先に自己資金の目処が立っていて、補助金はプラスアルファという位置づけで動いてくれると、製作者側も計画が立てやすく、結果として良い機械を納めることができます。

大切なのは、「何のためにそれをしたいのか?」ということなのだと思います。 設備投資への考え方なのだと思いますが、補助金ありきで考えてしまうと、補助金がなければやらないという流れになってしまいます。 

とするなら、その事案は、本来やらなくてもいいこと…。 という理屈になると思うんです。 予算をすでに持ってる状態で、補助金の採択関係なしに「やる」のなら、そっちの方が本気度は高いと思いますし、本当に現場を改善したいという意思が感じ取れます。。 

これは補助金を使わない方がいいという話ではなく、「補助金頼みにならない資金計画」で動いてほしいという、現場からの正直なお願いです。

この点は、補助金申請の前提として認識しておいていただければと思います。

補助金を使うなら、早めに動いてほしい理由

「早めに動くのがポイント!」と示す作業員と、
①相談・仕様整理→②補助金申請→③採択発表
→④製作開始→⑤納品・完了の5段階を
タイムラインで示したマンガ風インフォグラフィック

補助金を活用してブリスター包装機を導入したい場合、一番重要なのは「タイミング」です。

申請締め切りのギリギリに相談に来ても、対応できないことがあります。 理由は2つです。

ひとつは、補助金の申請書類に「設備の仕様・概算見積もり」が必要なケースがあること。申請前に、どんな機械を入れるかをある程度固めておく必要があります。これには打ち合わせの時間が必要です。

もうひとつは、採択後の製作期間の問題です。補助事業の実施期間(通常、採択から数ヶ月以内)に納品・支払いを完了させる必要があります。採択発表から逆算すると、余裕を持って動き始めることが、プロジェクトを成功させる条件です。

目安として、申請締め切りの2〜3ヶ月前には相談を始めてください。それだけの時間があれば、仕様の整理・概算見積もり・申請書類の準備を無理なく進められます。

「補助金を使いたい」という段階から、相談してください

補助金の活用を検討されているなら、機械の仕様が決まっていない段階でも構いません。むしろ、決まっていない方が一緒に整理できる余地が大きいです。

どの補助金が使えるかの判断は、商工会議所や中小企業診断士など専門家に任せてください。ブリスターパック・ラボ(大青鉄工)の役割は、その補助金の枠の中で「現場に本当に合った機械を作ること」です。

補助金の申請締め切りから逆算して、今動き始めることが、スムーズな導入への一番の近道です。

FAQ:補助金・助成金を活用しての導入は可能ですか?


ここまで読んでくれてありがとうございます。


まだ何も決まっていない段階でも、相談できます。
※ 大青鉄工の相談窓口ページへジャンプします。


ブリスターパック・ラボは、
有限会社大青鉄工(ダイセイテッコウ)が運営しています。
https://www.daisei-ironworks.co.jp/

ブリスター包装機の導入を思い描きながら、 経済産業省の中小企業支援担当者と 補助金申請書・設備導入計画について 相談する工場担当者のマンガ風イラスト

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Written By

けたろーのアバター けたろー 包装機械相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。

ブリスター包装機と向き合い続けて約40年。
人海戦術が前提になりやすいこの業態で、
機械・設計・使われ方の視点から
現場の改善に関わってきました。

ブリスターパック・ラボでは、
装置そのものではなく、
「現場でどう使われるか」までを含めて考えています。

無理のない作業、
止まらない工程、
続けられる包装。

このサイトが、
現場と向き合うための
対話の入口になれば幸いです。