将来の高齢化社会のために。
年齢を重ねるにしたがって、誰しも、肉体的に老化の道を辿ります。 脚が痛い、腰が痛い、肩がまわらない、耳が遠くなるなど… 同じく、目も衰えます。 また、高齢ともなれば疾病のリスクも高くなり、当然、病気で目が見えなくなる、あるいは、見えにくくなるというリスクも高まります。 最近では、若年層での成人病が問題視されています。
そんな〝もしも〟の時に備えて、『点字』があればすごく便利になるはずなのです。 しかし、ここでいう点字とは、点字を〝点字〟として扱うということではなく、『突起(ドット)付のマーク』として扱うということです。 ツルっとした平面よりも、突起(ドット)があれば、触って確認し易くすることができます。
実は、点字の識字率(理解できるかどうか)は、10%程度なのです。 先天的に目が見えない場合を除いて、後天的な場合にでは、ほぼ、読めないのです。 じゃぁ、点字は意味がないじゃないか? と思われるかもしれませんが、有効な使い方があります。 では、どんな風に突起(ドット)を活用するのか? 少し、詳しくお伝えしますね。
【スマホファースト】で考える。
前述の全盲の方との対話で知ったのですが、彼曰く、『今は、スマホがあればなんでもできるんです。』と言われていました。 スマホでかざせば、それがナニモノであるかの特定がすぐにできる… と話されていました。
スマホでそんなことができるんですか?
と聞いてみたところ、スマホには標準的に〝アクセシビリティ(※)〟という機能が内蔵されていて、それを使えば、音声で読み上げをしてくれるとのことでした。 商品についているバーコードをスマホでスキャンする(読み取る)ことで、ネット上の商品データを検索し、それを読み上げるという具合です。
ただ、それには一つ問題があって、バーコードは平面上に記されているので、記載場所の特定ができないということです。 バーコードの位置が特定できないので、スキャンすることができない… そこで、突起(ドット)の出番というわけです。 バーコードの近辺に突起を配置しておけば、容易にバーコードの位置が判断でき、読み上げも容易になると考えています。
※ 最近ではアクセシビリティ以外にも、AIを使ったアプリがリリースされています。
(参照 Seeing AI https://www.microsoft.com/ja-jp/ai/seeing-ai)