溶着不良を引き起こす2つの理由の1つ目が、
PET側の問題。
そして、2つ目が台紙の印刷工程の問題。 …です。
まず、PET側の問題から、少し解説しますね。
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透明の容器を用いることがブリスター包装の所以にもなっていることから
ブリスター包装のカナメは、真空成形の容器です。
容器の材料として、最近ではPET材が主流なのですが、
このPETが、溶着不良を引き起こす原因になる場合があります。
ブリスター包装の材料の種類として一番適しているPET材は
G-PETです。 次いで、A-PET。
再生PETはあまり向かないと言われています。
バージン(真性・純正)に近い方が溶着には向いています。
でも、バージンを使っているにもかかわらず、つかない場合がでてきます。
その時の原因の〝可能性〟として考えられるのが、真空成形時の工程です。
真空成形をする際に、成形する金型から容器を分離させるために
〝離型剤〟と言われる溶剤を散布することがあります。
離型剤の役目は、型と成形した容器を〝くっ付きにくくすること〟で、
離型剤とは、いわゆるシリコンのことです。
つまり!
これが、成形された容器に残っていると溶着した時にも当然、影響がでる
というわけです。
シリコンですものね・・
いくら台紙側にホットメルトが十分に塗布されていたとしても、相性が
悪いので剥がれやすくなってしまうというわけなのです。
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次に、台紙の印刷工程の問題について。