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なぜ、ブリスター包装での溶着不良が起きるか? その2 〜原因と対策〜

機械の性能や、ブリスター(容器)がマズイのかもしれません。

容器とホットメルト剤の相性も不良条件としては否めないからです。

一般的に、ブリスター容器の材質から言えば〝G-PET〟がよいとされています。
次いで、A-PET(バージン) です。

再生PETの場合、経験上、溶着性が期待できない場合が多いです。

また、容器そのものの精度にも関連してきます。
真空成形時の真空引きが甘く、厚みにバラツキがあるとか、容器に変形がある場合など、
その辺りのことが要因になりえます。

もう一点、付け加えると、その単価です。
単価を抑えて購入している場合、資材メーカー側で〝無理〟が生じる可能性が高いのです。
〝この値段なのだから、この程度で仕方がない。〟という心理が働きます。

とはいえ、その価格で受けた以上のことをするのは当然だとは思うのですが…

結局、資材メーカー側での品質管理に依存してくるため、資材受け容れ時に十分な検査を
されることをお奨めします。

 

また、機械的な面で言えば、ヒータープレートのバランスがでていないとか、
ヒータの断線などで温度管理ができていないとか、溶着時の押し圧が低いとか…
もっと言えば、工場内のインフラ(エアーコンプレッサなど)の管理がマズイなど…

諸事情にて機械の性能が発揮できていない場合が考えられます。

あとは、受け型の変形なども要因として挙げられます。

溶着不良が起きる場合、問題を難しく捉えないで、まず、シンプルに原因を捉え、
順番に対処していくのがベターです。

それでもダメなら、お近くの業者にご相談ください。

 

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けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 先代よりブリスター包装機と関わり約40年余り。『人海的な手作業』が主流のこの包装業態に風穴をあけるべく、もっとブリスター包装機械のことを知ってもらいたくてこのサイトを立ち上げました。包装作業は毎日のことなので、なるべく、その負荷を減らせるようできればと思ってます。 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。 あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^)