この問題を回避するためにどうするか? と言えば、塗布されているホットメルト剤の性質を
知ることがポイントになります。
それをどうやって知るか?
といえば、台紙の仕入先から情報を聞き出すのが一番手っ取り早いです。
〝何度くらいで溶けるメルト剤を使用してるのか?〟 まず、それを聞き、温度設定を行います。
2つ目のパターンは、1とも関係しています。
同じ温度条件の中で、例えば、1秒で処理した場合と2秒の場合、3秒での場合など、
時間を変えて処理してみてどうなるか? を確認します。
もし、溶着にかかる保持時間を長くして結果が良好なら糊が溶けてないという状況が理解できます。
それはなぜか? つまり、保持した時間内でホットメルトが溶けてないということだからです。
保持時間を短縮させたい場合には、温度を少し上げてみてください。
3について、これは印刷に使用されているインクや台紙の紙質に大いに関係してきます。
ごく一般的な接着剤でモノとモノをくっつける場合、重要なのは接着剤がきれいに塗布
されていること… ですよね?
溶着のイメージもそれと同じです。
ここでのポイントは、基材(台紙)とホットメルト剤の親和性です。
剥がれやすい状態の基材の上にホットメルト剤が塗布されているなら、接着効果も弱まってしまう
というわけです。
それに影響を与えるのが、〝台紙そのものの質〟と、〝印刷時のインクの種類〟です。